《第六章》第一節:三年後の飛躍と、世紀の発明
どうも、モモスケだ。あれから三年。会社はとんでもない成長を遂げ、真司と桃はそれぞれ世紀の発明をしたらしい。だが、そんなことよりも大ニュースがあるぜ。あの二人が、ついに結婚することになったんだ。ひねくれインコ、感慨無量だぜ。
……あれから三年。俺はモモスケ。桃の肩から、相変わらず人間どもを観察している。
「株式会社MOMO」は、今や従業員100名を優に超える大企業へと成長していた。あの小さなオフィスが嘘のようだぜ。
この三年で、真司はとんでもないものを開発した。
その名も、「EchoMind (エコウマインド)」。
思考、記憶、経験を読み取るシステムだとかなんとか。なんでも最新型の恋愛マッチングアプリに搭載されているらしい。しかも、これ、特許出願したって言うんだから、驚いてクチバシが体から離れるかと思ったぜ。俺だって特許ぐらい知ってるわ!……つまり、それだけ凄いってことなんだろ。あの不器用な真司が、まさかこんな大発明をするとはな。
そして、桃も負けていない。
彼女は、画期的なゲームエンジン**「Experience Logos Engine(エクスペリエンス ロゴス エンジン)」、略して「ELエンジン」**を開発中だ。この「ELエンジン」は、真司の「EchoMind」と連携して開発が進められているらしい。なんだか難しい話だが、とにかくすごい技術が詰まっていることだけは分かる。
この二つのシステムで特許が取れたら、「株式会社MOMO」は、あの世界的有名なゲーム会社「ニャンテンダウ」を超えるらしいって噂で持ちきりだ。社員たちがひそひそ話しているのを、俺はいつも耳にしている。あの頃の小さな会社が、まさかここまで来るとはな。人間ってやつは、時として予想の斜め上を行くから面白い。
そんな会社の快進撃以上に、俺にとっての大ニュースがある。
それは、桃と真司が、この度、結婚することになったってことだ。
式はハワイで挙げるらしい。
あの、もどかしかった二人が、ついに夫婦になるのか。
俺のひねくれた純愛観察日記も、感慨深いものがあるぜ。
さて、恋人から夫婦になった二人は、一体どんなドタバタ劇を見せてくれるのだろうか。
俺の好奇心は尽きない。
真司の「EchoMind」に桃の「ELエンジン」か。とんでもないことになりそうだな。そして何より、あの二人が結婚するとは。俺のひねくれた純愛観察日記も、新たなフェーズへと突入だ。ハワイでの挙式、どんなドラマが待っているのか、楽しみで仕方がないぜ。




