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宇宙ときみとー守護者たち-  作者: 神奈侑月
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優香、走る

「はぁっはぁっはぁっはぁっ」

私は今学校への道を一人で走っていた。先ほど妹の杏と共に家を出たはずの私がどうして一人なのか。それは、杏の彼氏である(れい)という人の車に乗って学校へ行ってしまったからだ。

しかも、車乗ってったことが衝撃で5分位棒立ちになってしまった。そのせいで学校に遅れそうになっている。

それに、杏に彼氏が居たなんて!知らなかった!

「はぁっはぁっはぁっはぁっ」

やばい後5分で予鈴だ。ギリ間に合うか間に合わないか・・・。聖フルーメン高等学校は遅刻に厳しい学校で地元では有名だ。間に合わないと私の成績が終わる!

絶対に間に合わせたい私は全速力で学校へ急いだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ま、間に合ったぁ・・・」

時計を見ると予鈴まで後30秒だった。

「お!優香さぁん。珍しく時間ギリギリですねぇ」

そう声をかけてくるのは席が隣の親友レーナだ。銀の髪にスカイブルーの瞳をもつミステリアスな雰囲気の女の子。入学したときの席が前後でよく話すようになってそこから親友となった。

「いやぁ・・・寝坊してさぁ。焦った焦った」

「寝坊ねぇ。今日はお祈りしたの?」

「もちろん!」

「寝坊しても迷信じみたお祈りするとはねぇ」

「なーんかしないと落ち着かないんだよねぇ。」

「ねぇ、うるさいんだけど。もうちょっと声のボリューム落とせないの。猿」

カチンとよくある起こった時の効果音が頭の中で鳴った気がした。

今私に猿とか暴言を吐いてきたこいつは、私の幼馴染、天雲 空斗(てんうん そらと)だ。黒髪に赤みがかった黒の瞳をしているイケメンだ。

今こそこうして口喧嘩をしているが昔は仲が良かったはずだ。昔は・・・ね。

「ご丁寧にご忠告どうも!でも、一言余計なんじゃないかなぁ?」

「事実じゃん事実。猿、お似合いだよ。あ、後お祈り迷信じみたって言ってるけど、ほんとに神はいるから。絶対。なんか猿を肯定するみたいでいやだけど」

「そーらーとー!一言y・・・」

波島(なみしま)ぁ!天雲!うるさいぞ!」

「「はぁい」」

ヒートアップして声が大きくなっていたらしい。担任の塩田(しおだ)先生に怒られてしまった。

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