75 おやびんブートキャンプ
「あの、おやびんさん、今少しお時間宜しいでしょうか?」
話し掛けて来たのは、過去1イベだけお世話になった? した? まぁどっちでもいいか、ベッドルームのお頭さんこと、イシターさん。
「お? お頭さんじゃないですか。日々東奔西走頑張っていらっしゃるようで。軍団も今や破竹の50人超え! いやぁ素晴らしい。いつも草葉の陰から見守っていますよ」
「いやいやそんな滅相もな……って! 草葉の陰から見守っちゃダメですよぉ」
「カッカッカッw 中々良きノリツッコミ。で、何の御用ですかね?」
「あの…… お話と言うか、ご相談と言うか、アレからも色々な方に御声がけしてご存知の通り、イシターのベッドルームは50人を超えたのですが……」
「ん~、その感じだと人間関係のもつれとか?」
「ハイまさに! お恥ずかしい限りで増やすだけ増やして全く管理の行き届かない不甲斐ない軍団長で…… 問題が起きた時いつも火消しに頑張ってくれてるしゅうへーさんや、めがねさんとも最近口論にばっかなっちゃって……」
「なるほどなるほど。で、具体的にはどんな問題がナウで上がってます?」
「一番は言う事をきかない方々がいる事ですね。白旗無視だったり、マナー無視の弱者イジメだったりと。他には幽霊団員さんの処分とか……」
「お頭さんはその、やめんかいってピシッと言ってます?」
「あ、はい、その都度そういうのはいけないと説得してるのですが、それでもやめて貰えなくて。その都度お相手軍団様との仲裁に入ってくれてるしゅうへーさん達に、首にしてしまえとキツく言われてるのですが、私から御声がけして参加していただいた方を、そんな簡単に切るのもはばかられて……」
「なるほどぉ、そうですね、お頭さんの言い分もしゅうへーさん達の言い分も、どちらも理解は出来ますが、ワテクシはしゅうへーさん達と同意見ですかね」
「……ですよね。私も理屈じゃ分かってますけど、それでも一緒に楽しくやれる日がくると思ってしまって……」
「それが叶えば万々歳なのですがね、ちょっと難しいかなと。今現在真面目に言う事聞いてプレイしてる仲間からみたら、そりゃ思う所あるでしょう。俺達だけ我慢させられてるとかって」
「でもでも」
「厳しい事言いますけど、本当に仲間意識を持った仲間を大切にしたいなら、泣いて馬謖を斬るってのも必要ではありませんか? 少なくとも、幽霊さんや問題児プレイヤーに仲間意識は無いと思いますよ?」
「泣いて馬謖を斬る……」
「はい。辛い決断も軍団長の義務や責任だと思いますよ」
「……そうですね。今まさに軍団の、仲間の為に頑張ってる人達の思いは踏みにじってるのかも」
「そこでですね、もしよかったら一肌脱ぎますが?」
「え? と言いますと?」
「我々をまた1イベの間、軍団に混ぜていただければ、腐った性根を叩き直してご覧に入れましょう」
「そんな事が可能なのですか!?」
「確約は出来ません。ただし全力は尽くしますよ」
「ぜ、是非お願いします!」
「では、準備でき次第ご連絡差し上げますので」
そんなわけでまたもやベッドルームへの参戦が決定した。もっとも今回は軍メンも一緒だが。
「皆のもの尻の穴かっぽじって良く嗅げ」
さっそく軍板で通達する。ベッドルームの現状と請け負った内容である。
「またそんな軽はずみな約束して大丈夫なのかおやびん?」
「……やすうけあい。よその軍団に首突っ込むのはどうなの?」
「そもそも僕らに出来ますかね?」
思った以上に不評だな。面倒事っちゃ面倒事だもんな。
「大丈夫だ。つーか、ワテクシがそんな面倒事を意味も無く引き受ける漢と思うてか?」
「……ん。確かに」
「なんだよ? 裏があるのか?」
「クックック。チミたちはコレよりフル◯タルジャケットをみてハート◯ン軍曹を勉強したまえ」
「なんかめっちゃ企んでますよコレ。おやびんさんが含み笑いすると碌な事が無いです」
うるせぇっ優!!
とにかくお楽しみではこれからなんだよ!




