表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

70/89

70 匈奴来襲

「……フフフ。ようやくぬんぺーたんに3凹できた」


「お! ぬんぺーたんに3凹出来るたぁ、小夜も一丁前になったもんだ」


 微課金ながらも上位陣と渡り歩くぬんぺーたん。影の実力者と囁かれるレベルの猛者である。そのぬんぺーたんに3凹出来るなんて成長したもんだしみじみ。


「おーす。やっとバイト終わったよー」


「姫様の登場だw」


「……ベチャ姫様」


「や・め・て・く・れw」


 先だってハンネ変更以来、日向にはニッチなファン層が出来てしまった。彼等は日向をベチャ姫様と崇拝してやまないのだ。特に悪意も実害も無いし、何より面白いからやめさせたりはしていない。


「こんにちはー! みなさんお揃いですね! もうお知らせ見ましたか?」


「おう優まいど。見たぞ、新イベだな。いわゆるレイドイベってやつだな」


「アタシはよくわかんないだけどさ、そのレイドイベってどんな感じなんだ?」


「よし、姫にもわかるよう説明しよう。どうやら普通に任務を走るらしい。するとちょいちょいレイドボスが登場してバトルって流れだ。んでボスの撃破数を競い合う感じだな」


「……おやびん、この特効カードって?」


「いい質問だ小夜。レイドボス相手に有利に戦えるカードだな。ガチャから排出されるらしいから欲しければガチャるしかない。デッキ全部張り換えるなら10枚か…… 酒トレとかしてくれる人探すのもありだな」


 正直10枚全部ガチャからゲットはいくら掛かるかわからんしな、あんまり現実的では無いだろう。

 そもそも特効があればあるだけ有利なのかもよくわからんしな。念の為イベント開始まで掻き集められるだけは集めておこう。


「うーん、アタシは今金欠だし、あんまり特効手に入らないかもなぁ」


「姫は信者に貢がせればいいぢゃねーかw」


「見返りに要求されるものがだいたい想像つくから無理w」


「いいぢゃねーか脇汗くらいw リットルでくれてやれw」


「そんなに出るかよ! まったく」


日向の脇汗はともかく、この先も特効カードがイベント毎にある仕様になるなら、ある程度イベントを絞っておこなう必要があるな。こんなもんに三度々々課金してたらそれこそ破産しちまう。


 まぁなんであれ新イベだ。しっかりと楽しもう。




 そして数日後、イベント開始日とあいなった。


「ほうほうほうなるほどね、確かに任務進行中にレイドボスが出てくるな」


「……でも弱い」


「アタシでも全然余裕だ。特効カードなんていらないじゃん」


「甘い! 日向、そいつはコーシー牛乳よりスウィーティーだ。ボスにレベル設定がある。撃破していくとレベルが上がっていくぞ。きっとドンドン強くなるはずだ」


 そうでもなきゃ特効カードなんて本当にいらんからな。流石の運営もそこまでアコギな商売もせんだろう。


「うわぁレベル50ですけど、もうワンパンで倒せなくなりましたぁ」


「優は特効何枚だ?」


「僕1枚です」


「……わたしは2枚」


「アタシは1枚だな」


「ワテクシは6枚だ。まだ全然余裕だ。倒し切れなかったら援護要請だせよ」


「了解です!」


 援護要請を説明しよう。レイドボスは出現時1回だけ攻撃コスト0で攻撃出来る。そこで倒せない場合はコストを使って倒すわけだが、それとは別に援護要請を軍メンに打診出来るのだ。打診を受けた側は、コレまた1回の援護はコスト0で攻撃出来る。

 つまりみんなで上手いこと力を合わせれば、まだまだコスト0で回れるのである。


 因みに撃破すると、酒が貰える。援護要請でいっちょ噛みした分も貰える。しかも低確率で酒の変わりにガチャチケ、極低確率で計略が貰える事が確認された。運営さん、ここにきて謎の大奮発にユーザーは歓喜の声を上げたのである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ