36 オフ会
日向と小夜も順調に強者の仲間入りを果たし、我が【メデジン・カルテル】も知る人ぞ知るレベルから、あそこは少数精鋭でヤベー軍団だ。ぐらいの評判は得られる様になってきた。
「今日も軍バトの時間だなー」
「……おやびんおはよー」
「うむ。おはよー。ん? 日向はいないのか?」
「……うん」
「そうか」
どどどどうしよう! 小夜はあんまし喋らないから2人っきりになるとちょっと気まずい!
「今日も寒いなー」
「……そだね」
「軍バトの相手は知ってる軍団か?」
「……知らない」
気まずい! この娘の感情の機微が読めない! 本当にこれでワテクシになついているのか? と、とりあえず軍バトに集中して日向が現れるのを待とう。
で、やりだしてしまえばそこはそれ、ワテクシの悪い癖が出るわけで。
「うひひひひひ、泣き叫べ愚民共w」
「……おやびん悪役の台詞」
「おっと失礼、では気を取り直し。君が泣くまで僕は殴るのをやめない」
「……おーばーどらいぶ?」
「まさか小夜、山吹色の波紋を疾走しちゃうタイプか?」
「……むだむだうりぃぃ」
「まさかもまいは…… 石仮面を……」
「……私は人間をやめるぞぉ、おやびーん」
まさか小夜があの漫画の愛読者だったとは! ワテクシ達は軍バトも放置して漫画談義に花を咲かせた。
「つまり、まだ究極生物となったアイツは復活の可能性がだな」
「……それはない」
「おーす! って! なんだこのコメ数! しかも全部漫画の話かよ!」
「おお日向か。小夜と盛り上がってしまってだな」
「……こくこく」
「盛り上がるったって程があるだろうに」
「何言ってんだ、まだ二部が終わったところだぞ!」
「……だぞ!」
「あーわかったからこれ以上はサイメでやってくれ」
「これからがいいとこなんだがなぁ、しゃーない、軍バトの続きをやるか」
「……おー」
「ところでさぁおやびん。何か最近アチコチの軍団でオフ会やってるらしいぞ」
「ああそうみたいだな」
「藍華さんとこもこの間やったらしくてさ、向こうの人達が凄い楽しかったって言ってたぞ」
「そうか、そいつは豪儀な話だな」
「アタシ達はやんないのか?」
「やらんな」
「なんでだよ! この話の流れだとじゃあ俺達もやるかーってなるだろ!」
「ならん!」
「なれよ!」
「他所は他所! うちはうち! お母ちゃんアンタをそんなワガママ言う子に育てたおぼえはないよ!」
「育てられたおぼえもねーよ!」
「……おやびんやらないの?」
「なんだ小夜、オフ会やりたいのか?」
「……こくん」
「そっか、じゃあやるか」
「ちょっと待て! アタシとの差w」
「日向が来ると一気に場が明るくなるよなぁ」
「アタシは非常に疲れるけどな」
「これからも突っ込み役を頼むぞ」
「やりたくてやってるわけじゃないからな!」
「しかしだな、オフ会やるのはいいんだが、場所やら日程やら決めんの大変だぞ? そもそもおまい等が何処住みかも知らんし。下手すりゃ新幹線や飛行機すら使わにゃならん」
「あ! そこまで考えて無かった」
「お前なぁ…… ワテクシは一応東京だ。郊外だがな」
「なんだ、なら大丈夫だ。アタシ達も東京だ。都内だけどなイシシシシ」
「おまい今都内マウントとったな? いいだろう23区に宣戦を布告する!」
「冗談だよ冗談w」
「しかし本当にいいのか? ワテクシみたいなオッサンとオフ会したってなんも面白い事などないぞ?」
「まぁやってみなきゃわからねぇじゃん」
「……私も楽しみわくわく」
「ならいいけどさぁ」
と、言うわけでオフ会を開催する事となったが、果たしてどうなることやら。




