ウォーターワールド 人間は水中で泳ぐことができるようになり、水中でも息が続くようになり、水中都市に住むようになりました
20XX年の遠い未来、遥か宇宙の水の惑星…。
俺はウォーターマンという。海の底へと潜っていく。
俺は肺呼吸と、エラ呼吸のできる人間だ。
いや、この世界の人間は、水中でヒレを使い長く泳げるように進化し、エラ呼吸で水中でも息が続くようになり、そして水中に住むことができるようになった。
いや、そう進化せざるをえなかった、というのが正直な話だ。
その惑星の名前は、地球温暖化で陸地が水没した後の地球だ。
本当にこれが、我々の迎える未来の世界なのか?
プラスチックごみが浮かぶ海の中を泳いでいくと、そこには我々人類が現在住んでいる、水中都市があった。
その横にはその昔、海の底に沈んだ高層ビル群の残骸が、静かに横たわっていた…。