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第4話 凍える貴方に愛情を



「凍える貴方に愛情を」


 凍てついた貴方を 涙で溶かし

 息を吹き込んで 抱きしめる


 貴方との間に芽生えた新しい愛は


 背徳の感情


 世界が 理が 存在を許さない


 そこにあるだけで その身を削っていくのだろう


 それでも共に生きていく


 愛を語るために

 愛を武器にして

 愛を守るために

 愛を盾にしながら


 互いに結んだ手を 決して離さない


「凍える貴方に愛情を」


――私と 貴方 次に世界


「それは付属品で

 他の人はあとまわし」


「色を付けるなら二色で十分

 区別をはかるなら二つで満足」


――私と貴方 そしてそれ以外



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