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蒼天のむこうがわ  作者: 天野未晴
蒼天のむこうがわ
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プロローグ

この作品を書いている途中で脳梗塞により入院致しました。一時はどうなるのだろうかと自分が一番動揺しましたが、まあ今でもなんとかなっています。ただ考えていたアレコレが脳みそからかなり欠落していることに退院してから気が付きました。なので前はどんな道具にどんな名前をつけいていたっけ?と調べ直す時間が必要になってとてもアタフタしております。最後まで走り続けられますことをお祈りいただけましたら幸いです。

プロローグ

 

 ぷくん、と気泡が下から脇を抜けて上へあがって行く。

 ユラユラと上がる気泡を目で追う。

 気泡は青の中をひたすら上昇し、そろそろ見えなくなるなあ、という頃に違う所からまた一つあがって行く。

 また目で追う、という行為をどのくらい続けているかなあ、とぼんやりと思う。

 あまりに暇だから考えることも最近ではなくなってきた。

 ただただ青の世界でまばたき一つ出来ずに気泡を追うだけの日々。

 いやいや、一応の努力はしたことは声を大にして主張したい。動かないまぶたに活を入れてみたり、指も手だけではなく足にも意識を集中してみたり。

 下とはどこ?寝返りを打ちたい!と強くねがったり。

 無駄だったけど。無駄だったけど、色々と足掻いてはみたのだ。

 目の動く範囲の全てが青の世界。

 何日も繰り返される中で、この青が粘度がありそうに感じた。

 あ、そうそう。この色はセルリアン・ブルーというのだった。日本名は露草色。

 あまりに毎日見ているから、なんて色なのか図書室で調べてしまった。

 そろそろ1か月になるかな、この光景を見始めてから。

 最初は精一杯抵抗したけれど、何も出来なかった。

 当然だよね、と足掻くのを諦めたのは、これが夢の世界かも、と思いついてから。

 寝ないようにすれば夢を見ずに済むとは思ったけれど、高校へ通いながら頑張るのは一晩が限界だった。

 場所が変われば、と友達の家へ泊りに行っても睡魔には勝てないし、夢はしっかり見てしまうし。

 もうすぐ夢の世界を味わい始めて1か月頃だと思うので、いい加減に別のパターンを展開するか、どういう意味の現象なのかを明らかにしてくれてもいいのでは?と若干のイライラを覚えつつ、今日の終幕を待ちわびる。

 …………あ、少し色が変わってきた。

 朝が近づく印に青い世界が少しづつ薄らぐことに気づいてからは、今日もやっと目覚めが近いとホッとする。無事に今日も朝を迎えることができることに、こんなに喜びを覚えるなんて思わなかった。

 こんな夢を見てはいても体はきちんと休まっていることには助かっている。

 精神的には疲弊しているけどね。

 おっと、周囲が勿忘草色から天色へ、空色から水色へ。

 今日もやっと朝が来る。それがこんなに嬉しいことだなんて、これまで思わなかった。

 さあ、今日は修了式。成績表が待っている。

 夢に疲れている私を心配している真由に、疲れた顔は見せられない。

 がんばるっきゃない!



 



こんにちは。初めてお目にかかります。天野未晴です。

初めてだらけでお目汚しの部分も多いとは思います。

よろしければ最後までお付き合いいただけましたら幸いです。

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