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小箱
この作品は「劇伴企画」参加作品へのアンサーストーリーです。
お休みの日に従兄弟が3人で集まってロフトに登った。ほんとは入っちゃいけないんだけど、大人たちがお茶に夢中になっている隙に梯子を下ろしてささっと登る。
「すげえ」
「隠し部屋だね」
「静かにしろ」
3人は見つからないように押し黙ると、素早くロフトに侵入する。
「なんにも無い」
「まて」
隅にひとつだけ小箱があった。
「何これ」
安っぽいプラスチックの蓋を開けると、キラキラとした音が流れ出す。
「あっこら!危ないから降りてらっしゃい!」
お読みいただきありがとうございます。
原作はこちら
掌編集
時を越えオルゴールの音は奏で
作者:香月よう子
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