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終焉
この作品は「劇伴企画」参加作品へのアンサーストーリーです。
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Crazy Ken Band 仮病
崖端に立つ人の着流しの裾が、ばたばたと海風に鳴っている。凶悪な歯を並べる岩礁の向こうに見えるものは何もない。
ならば一体、虚無を飲んで猛り狂う荒波はどこからくるのだろうか。暗く緑に逆巻いて、砕ける先はただ荒々しい岩の壁。
ひとりになってしまった。
強大な力を持ち、一時はこの世の闇も光もその懐に納めるとすら言われた一族。ゾッとするほど美しく、終焉の海を見下ろして何を思うのか。
血の滲む裸足で現れたのは人間。これもまた、終わりのひとり。
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透明な闇と幾億の光を抱えし無垢なる毒の孤独
作者:神宅 真言
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