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斧
「劇伴企画」参加作品へのアンサーストーリーです
劇伴はこちら
Blackmore's Night
Hanging tree
214字
それは古びた斧だった。
壁にかかった巨大な斧は、古いながらも手入れがされている。これは、バトルアクスというやつだ。時代遅れの大ぶりな武器。
斧の下では、優雅な手つきでキーボードを叩く青年がいる。入力された文字列が、図形となって魔導眼鏡に映しだされる。
「はい、おしまい」
撫で付けた銀髪の下で、細めの眉が満足げに上がる。眼鏡に映るどことも知れぬ山中で、生き絶えた魔物が消えてゆく。
青年はコーヒーを一口飲むと、ニヤリと笑う。
「分解終わり」
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原作はこちら。
旅の戦士ドライオ
山中の歌声
作者:やまだのぼる
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