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バラといかづち
この作品は、「劇伴企画」参加作品へのアンサーストーリーです。
劇伴はこちら。
ショパン :幻想即興曲 (遺作) Op.66 CT46 嬰ハ短調
Chopin, Frederic:[Fantaisie-] Impromptu (posthume) cis-moll Op.66 CT46
丘の向こうに閃光が走る。ドーン!という鈍い音に続いてバリバリと空気を引き裂く音がする。
雷の柱が立つ。
私は全力で走り出す。始めはぽつぽつと、次第に線となって雨が天と地を繋ぐ。
走る。走る。
叩きつける雨が痛い。
間に合うだろうか?
駆け付けても無駄では無いだろうか?
雷が落ちて、燃えてしまってはいないだろうか。
温室のガラスが砕けて散ってはいないだろうか。
庭植えが無惨な姿になってはいないだろうか。
あの丘の向こうには、大切なものがある。
お読みくださりありがとうございました
原作はこちら
『ブラームス 交響曲第一番』がもたらした涙
作者:陸 なるみ
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