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小さな苗
この作品は「螺旋企画」参加作品へのアンサーストーリーです。
214字
植物園の土産物売り場で、青年は小さな苗を買った。
四畳半一間の古いアパートは、来年取り壊すそうで、次の部屋を探し中だ。夏に枯らしてしまった花のハンギングプランターに、苗を植える。
夜中、ミシミシという音で眼が覚めた。苗はプランターを割り、青年の肋を砕いていた。
薄れ行く意識の中で、植物の蔓が急速に縮んで、苗ポットに戻るのを見た。
園芸店の片隅で、若い娘が小さな苗を手にしていた。六畳一間の窓辺でも、吊るせば育てられそうだと思ったのだ。
原作はこちら。
藤野 作『巻き貝の記憶』
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