41/188
毒グモと氷の乙女
この作品は「螺旋企画」参加作品へのアンサーストーリーです。
202字
スニェグゥラチカは溶けてしまった。
太陽は戻ってきた。
それは悲しい物語。
それは恋の物語。
毒グモが氷を慕う。
愛と太陽は惹かれ合う。
霜の娘が春の娘になったとき、
蜘蛛は溺れて流される。
青い外套にくるまって、お下げの娘が歌っている。不思議な歌に花は咲き、小鳥が輪になって踊り出す。
スニェグゥラチカは氷雪の乙女。
遥かな時と森を越え、それでも必ず溶けてしまう。
さよなら冬の雪娘。
氷の心に火がついた。
溶けて流れる春の雪。
Снегурочка(スラブ民話雪娘)
映像作品や朗読テープでは、ものによってグーラチカ、グラチカ両方の発音があります。スニェッグは雪のこと。
オペラ版に登場するミズギールは、ロシアに同名の毒グモが実在するようです。
原作はこちら。
TAK作『雪の女王~世界をかける少女』
https://ncode.syosetu.com/n4620gq/




