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行き着く先にはだいたい角ある巨漢と宝物
この作品は「螺旋企画」へのアンサーストーリーです。
201字
岩と金属が奇妙に蠢く惑星に不時着した。不吉な音と共に大破した船首は、激突した金属塊をパカリと割っていた。私達は、宇宙豆の鞘に似た、緑色の外殻とふかふかの内側に守られて、牛のような赤ん坊がすやすやと寝ているのを見つけた。宇宙生物の性別は解らないが、とりあえず牛太郎丸と呼んだ。
墜落の衝撃で四方に散らばった実験用の細胞サンプルが幾つか、環境に適応していた。宇宙船は絶望的だが、角ある子宝と豊かな生活を得た。
なろう特殊ヒーロー&ヒロイン枠「熊」「ゴリラ」(人気)に「牛」(不人気)で参戦致しますよ。牛の良いところは何と言っても角ですな。
豆型ベッドは、昔のSF映画好きには懐かしいアイテム。鞘は絵本好きには有名なアイテム。
原作はこちら。
猫らてみるく作『宙へ伸びる豆の木』
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