表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/188

骨董屋

210字

桜ちらちら舞い踊る

凛々しき乙女の勇ましさ

今は昔の物語


古物市の片隅で

小さな老婆が居眠りをする

台に並べた品々は

ほつれ破れて埃じみ

お客もチラリと見るばかり



乙女の纏いし振袖の

華やぐ桜の美しさ

今は色褪せ裾も擦れ


古物市の片隅で

小さな老婆が居眠りをする

右手に並ぶ人形は

古いながらも生き生きと

誘う笑顔の愛らしさ



黒髪()ゆる友禅の

枝垂れ桜も匂やかに

戦乙女の(あで)やかさ


古物市の片隅で

小さな老婆が居眠りをする

老婆の夢は飛び出して

台に並んで澄まし顔

お読み下さりありがとうございました


原作はこちら

大浜 英彰 作『節句人形と日本刀』


https://ncode.syosetu.com/n0242gq/

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ