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春雷
この作品は「螺旋企画」参加作品へのアンサーストーリーです。
211字
一昨年の春、あの人と肩を寄せあった並木道。頭上は葉桜になって鮮やかなしべが艶く。去年の淋しさは消えたわけではないけれど、今年は軽やかな気持ちで通る。
並木を抜けた先にあるお屋敷で、紅葉の若葉に紅い花が映える。広いお庭でヨチヨチ歩きの子供が、大きな犬と遊ぶ。
坂道を下り、川岸にでる。堤の柳も新芽に煙る。土手を走る運動部の掛け声が、やけに眩しい。
ふと川を見れば、カワセミが水浴びをしている。それを穏やかに眺める青年と眼があった。
原作はこちら。
香月よう子 作『葉桜の風』
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