チーキン国王と妃
「伯爵家からの謁見で男爵令嬢との出会いは…わかりましたけど…。」
「ナゲットの婚約者の公爵家からは様子見の上、側近含む5人の健康診断表を提示すれば問題としないと…回答が来ていたな。」
「えぇ陛下、側近達の婚約者のお嬢さん方も若気のいたり…只の遊びだろうから、問題にもならないと…先日のお茶会で言ってくれましたが…」
「ナゲットは遊びだろうが、その男爵令嬢は遊ばれたことすら全く気づかない…少し足りない者なのだろう、もし万が一にでもナゲットの子を宿したと騒ぎ出したら?その子供が男児だとして…母親同様に考えの足りない者だったら…傀儡にしかならぬ」
「えぇ、令嬢の報告書を読むと伯爵と関係を持った後平民の男性達と何度も関係を持っていて素性のわからぬ男性とも関係を持ったみたいですが…病など全くの無縁で…見た目どうり身体も幼いらしくて、月の物が不安定…と報告書に有りましたわ。」
「つまり…懐妊する可能性は低いが、元々無かったのだから懐妊したことに気づかないな…はぁ~」
「ナゲットは、家庭教師達や大臣達からも勉学や剣術は優秀だと評価を貰っていたのに…床の実習を経験した後でしたわね…。」
「あぁ懐かしい、何事にも熱心に打ち込む姿が我が子ながら誇らしかったよ。」
「本当に…あの頃のナゲットは、良い子でしたわね…。」
「余り効果は無いだろうが、ナゲットに釘を刺しに行くか。」
「はい。」