8/11
ある貴族の夫婦
「貴方…どうされますの?貴方のせいで、殿下が男爵令嬢に興味を持ってしまいましたわ」
「それは…素直に陛下達へとお詫び申し上げる。」
「貴方があんな女に手を出すから!」
「すまない、若いだけの男爵令嬢に声をかけ一夜だけのつもりだったんだ…まさか枕言葉を本気にしてすり寄ってくるとは思わず」
「…あんな恥知らずの令嬢しか貴方にはなびかないのがわかりましたか?」
「あぁ、すまなかった…違う女を抱いたが、妻である貴女が一番だと言うことがよくわかった」
「反省して下さるなら今回の浮気は目を瞑りますわ、ですがナゲット殿下の事は別です!陛下と公爵家にお詫びに向かわなければ…妻として最後まで貴方に着いて行きますわ!」
「すまない、ありがとう。」
「では、さっそく登城できるよう手配と公爵家に訪問の許可を取りましょう?公爵家には私が奥様に手紙を書きますわ。」
「私は、陛下に謁見できるようでする。」