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男爵家のメイド達の噂

「ベアーズ様の唯一の友人だった、子爵令嬢から絶縁状が来たって！本当なの？」

「ええ、私がベアーズ様の部屋で控えて居た時だから間違いないわ！」

「今度は何をしたの？」

「子爵令嬢の婚約者を茂みに連れ込んで…」

「何それ！あの女本当に貴族令嬢なの！」

「って、あのお子ちゃま体型…に何故男はその気になるのかしら？」

「そうよね、化粧してもイマイチな顔に気の聞いた話も出来ないのに。」

「私達や貴族令嬢は直ぐには身体を許さないじゃない？誰かみたいに。」

「そうよね、初めて会う人なんかには特に。」

「だから、年配の男はイマイチでも若い女を触れるし、独身の貴族なんかは婚姻するまでは婚約者とは無理じゃない？お金も使わないしから平民でも…」

「そうか、ベアーズ様が次の相手を見つけるまで恋人面されるだけだもんね～。」

「こら！貴女達！休憩は終わりよ！」

「はい！」

「さあ、皆で庭の手入れに行くわよ！」

男爵が娘に甘い為、娘から男を遠ざけるだけで男爵家は男手が居らず、只でさえ少ない使用人達…メイドは再就職先を探しています。