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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

穢れの果てに

作者: ぴーぷる

初めての投稿作品ということもあって、誤字、文章おかしいものがあると思います。

ぜひ指摘があればお願いします。

この世界に全てを呪った男がいた。

この男はどこにでも居る普通の男であった。強いて言うならこの男には眩しい光があった。その光のもとに、平凡な人生を生き、天寿をまっとうするはずであった。しかし、一つの出来事が起こった。

そこからこの男の歯車は狂いだした。

最愛の恋人が事故で亡くなったのである。男はそれまで1人であった。幼少の頃肉親を亡くし、親戚すらもおらず一人で生きてきた男にとって恋人は眩しい光であり、生きる目的そのものであったのは言うまでもない。ある日突然電話が入った。それは恋人が亡くなったというものだ。突然の出来事に言葉が出なかったなどそんな生ぬるいものでは無い。

男にとっては恋人の死んだ理由など、そんなことはどうでもいい。

ただひとつの事実は男は光を、生きる目的を失ったこと。

運命とは残酷なものだ。

男は全てを呪った。あらゆる光をもつ人を、この残酷な運命を与えた世界を、はたまた存在するかどうかも分からない神すらも呪った。

何故私を選んだ

何故私から光を奪った・・・

何故私から・・・何故・・・何故


我を忘れるほどの怨嗟の声。我が身から発する怨嗟の声。それに気づくのは時間の問題であった。

どれほどの月日が流れたのだろう。男の体は心は穢れていった。胸に巣食う怨嗟の声に、全てを呪った自分に。男の心と体は穢れていった。


ふとある日、男は気づいた、自分の変化に。

男の体は穢れに穢れ顔は醜く、この世のものでは無いそう思えるぐらいの怪物に。

自分の目の前に死体があった。それが誰のものかは分からない。そんなことはどうでもいい。

この世界を人を神を全てを・・・呪ってやる



気が遠くなる月日が流れた。男が通った道には狂気が渦巻いていた。おびただしい死体。自殺したもの、殺しあったもの、そのどれもが狂気の目をしていた。

しかし男にはそんなことどうでもよかった。


ただ1人男は歩いていた

するとどうだろうか男は醜い顔をし、怪物のようなものであるにもかかわらず、見えていないかのように、一心不乱にすれ違った人が殺し合い、脇目をふらずありとあらゆる人が死を選んだ。


男にはわからなかった。なぜ光を持つ物が死を選ぶか。なぜ、まだ希望があるのに死を選ぶのか。そんなことを考えながら歩いた。

パンデミックいや、穢れの連鎖による自死というのだろうか。

男から発する穢れに当てられ、皆が皆死を選んだ。

その中には死が安息だと考えた人が少なからずいたという事実は男は知るよしもない。

これを引き起こしているのは自分だと知らずに。

しかしそれでも男は歩みを止めない。


荒れ果てた街に1人。

人間の気配など微塵も感じられずに男は歩む。

人間などとっくの昔に滅びたとしても。

しかしそれでも歩みをとめない。

男は狂気じみた目で呟いた。

世界を、人を、神を全て呪ってやる。



男は歩みをとめない。

そこに光があるはずもなく

安息があるはずもなく

永劫の穢れが残っているものだとしても。








こんな人間にはならないでください。

1人では弱い生き物です。

人生に絶望しないでください。

まだ希望はあります。

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