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魔法少女の方程式  作者: テイる
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第9話 M'sKとキングダムと病室と


 キメラスライムとの戦いから1週間後、魔法少女の方程式は、アルストフィア中央魔導病院M'sKスタッフ管理病棟に入院していた。



「あ~あ~、つまらない~」

「同じく、つまらない~♪」



 ベッドに入りながら、リオとミアの二人はブーブーと文句を言いながら寝込んでいた。

その中で、ルナは椅子に座りながら本を読んでいた。



「二人共、うるさい!そんなジタバタしてないでゆっくり休んで身体を回復させないと」

「ルナだって休まないで座ってるじゃん~」

「そっ、それは・・・だって・・・1人だと寂しいし・・・」

「ルナは可愛いなぁ♪なんでルナだけ一人部屋なんだろうね~」



 そんな話をしていると、トントンと病室の扉をノックをする音が聞こえた。

すると扉が開き、廊下からクレハとシオンが入ってきた。


「ドッ!?ドールテン総監!!どうしてここに・・・」

「あれ?シオンさんもいる?」

「本部の管理者がここに?どうしたんですか?」



二人の登場にビックリしながらも、三人は挨拶をして頭を上げた。

その後ろから、日光と月光が続いて入ってきた。


「師匠たちまで・・・どうしたのです?」


「いやね、お前たちが大怪我したって聞いたからね、大丈夫かと・・・」

「兄さんも、僕も・・・もちろん総監やシオンさんも心配になってね・・・あと助けに行けなくてごめん。」


 ミアが不思議がって質問をすると、日光と月光がそう答え、それを聞いてルナも慌てて言葉を返した。



「そ、そんなことないですよ・・・まさか結界のある街の中でモンスターが襲ってくるなんて思ってないですし」


「それでも、あなた達が襲われるのは想定していなかった私の責任だわ・・・特に、相手があのキングダムなら、そこまで考えておかないといけなかったわ」


「総監、ユキワ・・・敵のプリンセス・スノウ・リングも言っていたキングダムってなんなんですか?いったい、彼女たちは何をしようとしているんですか?」


 

 クレハの言葉に、リオが被せながらキングダムについて質問した。

その瞬間に、その場の空気が再び凍りついた。そしてクレハ達は、また言葉を濁そうとしていた。



「教えてあげなさい。彼女たちはもう、無関係にしていくわけにはいかないし」



 その言葉に振り向くと、入り口には腕を組んで笑顔でいるオオカが立っていた。



「オオカ先生!!」

「師匠!?」


 オオカの登場で、室内のルナと日光が声をあげた。そして他のみんなもびっくりしながら入口側をみた。

そんな中、当の本人は笑顔で入り口から近づいてきた。



「前回のキングダムの事件は、表に出ていないけど大事件だった。大事件すぎるから表に出せなかった。だけどね・・・また動き出したの!しかも今度はM'sKメンバーが狙われ始めている。だから・・・もう知らないとダメだよ・・・ね♪クーちゃん、それにシオン!」



 そう言うと、黙っていたクレハがため息をついて口を開いた。



「まったく・・・ユイちゃんの・・・いえ、オオカさんがそう言うなら・・・魔法少女の方程式!あなた達にこれから10年前の事件の話をします。キングダムと、私達の戦いの話を・・・」





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