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魔王の賛歌  作者: ウケッキ
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第0話 全ての始まり

お初の人もこんにちわ、ウケッキです。

本筋はR18の『病弱勇者R』と世界観を同じとする作品です。

世界観、時間軸は同じなのですが場所が違います。

それこそ日本とアメリカぐらい離れてますので直接的な関りはありません。

ですが、もしかしたらどこかで関わってくるのかも? とか考えてます。


こっちは完全に趣味全開で気ままに更新していこうと思います。


悪逆非道、ある程度の残虐描写、人や魔族の黒い部分やゲスイ部分などが多数含まれますので

そういうのが苦手な方はバックオーライ。

大丈夫だよって方はおいでませませっ!

魔王リオネール。

かつて世界を震撼させた悪逆非道の魔王。

冷酷なその心には慈悲はない。

苛烈なその攻撃は耐えられる者などいない。

彼に歯向かう事こそが愚行。

そう恐れられた史上最悪の魔王リオネール。

だが……そんな彼にも終わりの時が来ようとしていた。

崩れゆく魔王城の最奥、玉座の間。

煌びやかな装飾が炎に包まれ、壁や柱が倒壊しいつ崩壊してもおかしくない場所に彼は剣で縫い留められていた。

「……ぐっ、まさか人間があれほどの力を持つようになるとはな。くっくっく、この我を倒すとは……実に、面白い」

静かに笑いながらリオネールは自身の身体から力が急速に失われているのを感じていた。もう息絶えるまでさほど時間はないだろうと自ら悟る。

彼を倒した勇者と彼の力量は同程度。勝るとも劣らない、そういったものであった。

だが決定的に違った点がある。

崩れていく天井を見ながらリオネールは勇者と交わした言葉を思い出す。

『魔王……いや、リオネール。あんたと俺の違いがわかるか、それは――』

血に濡れた自身の掌を見つめ、彼はポツリと呟く。

「…………仲間、か」

それは信じる仲間がいるかどうか。

たった一人で勇者に挑んだ魔王と信じる仲間と共に彼に挑んだ勇者。

リオネールが軽視した仲間という存在が彼と勇者の勝負の決め手となったのである。

「くっくっく、仲間……かつて切り捨て、たそのよう、な存在に……左右、されるとはな……何がどうなるか、わからぬ、もの……だな」

静かに笑いながらリオネールは再び勇者の言葉を思い出す。

『お前にも仲間がいたのなら……きっと、もっと勝負は辛かっただろうな』

「ふっ、そうだな。我にも使える手駒がいたのなら……そう易々とは後れを取らなかっただろう」

狼そのものとも言える顔をにやりと不敵に歪ませ、リオネールは記憶の中の勇者に笑いかける。

『そうじゃない、リオネール。手駒じゃなくて頼れる仲間……その大切さがあんたにわかるか?』

「仲間……さぁ、どうだろうな。我には幼き頃から誰も近づかない。一定、以上は……な。そこに主従、はあれど……信の置ける主従であったかと言えば、違う、だろう。力の差による隷属……それだけ、だ」

次第に力を失う彼の言葉は途切れ途切れとなっていく。

口の端からは赤い血が一筋零れた。

『そうか。あんたにも仲間がいたら……違う未来があったのかも、しれないな」

「くっくっく、そうかも、しれぬな。勇者よ、そのような面白き……ことを申した、のはお前が初めて……だぞ」

ゆっくりとリオネールの瞼が閉じていく。

『はっはっは、倒しても眠るだけのあんたにそう覚えてもらえたのなら……勇者冥利に尽きるってもんだ。よし、約束しろよ。数百年かもしれないが、いつでもいい。これから先の未来であんたが復活した時には、ちゃんと頼れる仲間を作って世界に挑め。きっと、今とは違う場所にたどり着けると思うぜ』

「くくく、良いのか? 後の勇者の末裔に、強力な敵を作ろうとしているのだぞ……? その発言は、な」

『構わないさ。人間が今、平和な世界を作ったとしても……平和が続けば腐る輩も出てくる。勇者だって末裔が正しいことを必ずするとは限らない。それならあんたに世直しを頼んだ方が、確実だろ?」

そう笑う勇者の屈託ない笑顔につられ、リオネールも笑顔となった。

それは何も企みのない心からの笑顔。

「それも、そうだ……な。我は不滅なる魂を持つ者……人と違って…………代替わりはない。いいだろう……我が目覚めたその時、世界が下らぬ状態で、あったのなら……その時は……我が立ち上がり、この手に……世界、を――」

手を伸ばし、力強く拳を握ったリオネールの手がだらりと力なく下がった。

彼の瞳は静かに閉じられ、足先から闇の粒子へと変わっていく。

そして数分もしないうちに彼の全身は闇の粒子へと変わり、砕け散った。

こうして魔王リオネールは勇者に討たれ、長き眠りへとつくことになったのである。



最期の戦いから数百年の時が流れ、勇者『鏡也』が召喚された頃。

勇者の召喚された大陸の彼方に存在する別の大陸。

深き森の奥、その大陸でもっとも背の高い山の頂上。

彼の居城のあったその場所に闇の粒子が集い始める。

漆黒の霧が生じ、闇の粒子が人の形を取った。

それは次第に体を構成していき、狼そのものともいえる頭の獣人……ライカンスロープの姿となった。

彼は目を開き、ゆっくりと世界を見る。

そう、数百年の時を経て……魔王リオネールが復活したのであった。

「世界よ、我は戻ってきたぞ。さぁ、どう変わっているのか……見せてもらおうか」

ちまちまと暇を見て更新していきますのでよろしくお願い致します。

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