#24
「……でもあなたは、この国の秘密を知ってしまった。それなりの代償を払っていただきます」
「殺すんなら……殺してくれたっていいんですよ」
「ハッハッハッハッハッ。すぐに殺してしまってはなんにも面白くない。どうせなら大富豪⇔大貧民をやりましょう。条件として、1位で上がったら国民にすべてを打ち明けます。その代わり、2位以下ならあなたの存在を消しますが……、どうです?」
「いいだろう」
即答した。
「では、準備しましょう」
5分後、佐藤と同じ仕事する男性・女性職員の2人が来た。
合計4人のプレイヤーで行う。
「では私がカードを配ります。Jokerは1枚で、1位が決まった時点で終了します」
佐藤が言った。
配り終わり、みんな手札を見たが、その手は誰も震えていなかった……。
震える理由はないか……。
これが俺の運命を決める手札……。
ちなみに俺の手札は、
クローバー3 ♠4 ♦4 クローバー7 ♦6 ❤7 ♠8 クローバー10
クローバーJ クローバーK ❤K ♠K ♦K だ。
おっ、革命ができる……。
アナウンスが掛かった。
《では、始めます。♦3を持っている人から時計まわりで》




