#16
でも、お腹は空いた。先ほどのゲームでかなり体力を持って行かれた。
10分後、執事が来た。
「ご主人様、ご飯の支度ができました」
そう言いながら持ってきたのは、
白米、ステーキ、パスタサラダ、赤ワイン だった。執事が一つずつ教えてくれた。
どれも美味しそうだ。
元Cグループの人間からしてみれば、贅沢のなかの贅沢。
こんなのほぼ毎日食べられるなんて……。
でも、残念なことに胃が持たない……。
なにせ、元Cグループの人間だから……。言い訳に聞こえるかもしれないがこれも現実。
「お口に合いませんか?」
「い、いや。すいません普段あまり食べないもので……」
「では、ゆっくり食べていて大丈夫ですよ」
「ありがとうございます……」
それから俺は約1時間かけて、出てきた料理を食べた……。
ご飯を食べ終わると、執事は俺が寝る寝室へ案内してくれた。
すると部屋の中に見慣れないものが置いてあった。
「すいません。これなんですか?」
「あぁ、これは全身エステマシーンです。ここに寝るだけで体内にある不純物をすべて消滅させて健康にしてくれるものです」
すげー。
数日後、俺は、執事に沖縄までリコプターで送ってもらった。
「では5時間以内にお戻りくださいませ」
「はい、わかりました」




