#13
次にXプレイヤーは♠4を出した。
Aプレイヤーは♠5を出した。
《ただいま、スペードしばりが発生しました》
Bプレイヤーは♠9を出した。
俺は♠Qを出した。
X・Aプレイヤーは出せるトランプがなかった。もしかしたらあえて出さないかもしれない。
Bプレイヤーは♠2を出し、この場は流れた。
次にBプレイヤーは、クローバー5を出した。
俺は、クローバーAを出した。
《ただいま、クローバーしばりが発生しました》
運が良いことに誰も出さない……。
トランプがまた消えていった。そろそろ見飽きた……。
俺はもう使う価値がない♠3を出した。
Xプレイヤーは、クローバーJを出した。
《イレブンバックが発生しました。各プレイヤーは10以下のカードを出してください》
Aプレイヤーは、クローバー9を出した。
《ただいま、クローバーしばりが発生しました》
それから誰も出せずAプレイヤーの一人勝ち。
「やっとあたしから出せるのね」
そう言いながら出したのが、クローバー10 ♠10 だった。
《ペアがでました》
「残念でした!」
笑いながら、Bプレイヤーが♦A ❤Aを出した。
それから再び誰も出せずBプレイヤーの一人勝ち。
Bプレイヤーは、♠6を出した。 その後俺はクローバーKを出した。
Xプレイヤーは、出さなかった。
Aプレイヤーは、❤2を出した
それから再び誰も出せずAプレイヤーの一人勝ち。
Aプレイヤーは、♦4を出したが、Bプレイヤーが♦Kを出した。結果またBプレイヤーの1人勝ち。このままだとBプレイヤーの勝ちが決まってしまう。
でも、場合によっては、あと1枚で俺の勝ちが決まる。
他のプレイヤーの手札の数はわからない。いや、見ている余裕がない。
俺の手元にはクローバーQしかない。
だから、3~10のいずれかを出してほしい。まぁ、実際そんな都合よくないが。
そんな中、Bプレイヤーが出したのは……、♦10だった。
目を何度もこすった。夢ではないかと思った。
でも、現実だった。
「やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! 上がりだ!!!!!!!!!!」
そう言いながら俺は、おもいっきりクローバーQを出した。
《Cプレイヤーの上がりが確定しました。
これによりXプレイヤーの都落ちが決まりました》




