# 9
すると、電気が点き、周りの奴の顔が見えた。
女のほうは、髪は短いが熟女と言える感じだった。
男のほうは、スタイルはそこそこ良いが、髭が伸びていてかっこいいと言える気がしない。
待っている間3人でしゃべろう。
「あの……、Xプレイヤーって誰なんですか?」
何気なく俺は訊いた。
「えっ? 知らないの?? Xプレイヤーってこの家に住む大富豪のことを指すのよ。あんた、Cプレイヤーって言われていたから……、大貧民Cグループでしょ? つまり、身分を表すために言われているのよ」
と女が答えた。
「そうなんですか……。ちなみに皆さん、どこのグループなんですか?」
また俺は訊いた。
男が答えた。
「俺は、Bグループ。以前Cに居たんだけど、いや~死ぬかと思ったよ。支給金無いんだもんな。よくお前、今日まで生きてこられたな」
「まぁ、……強盗しているので」
「そうか……。まぁ、警察なんていないから盗んでも問題ないからな」
「そうですよね……」
「ははっ、まぁ、今日は楽しもうな」
てことは、この女がAプレイヤーってわけか。
そこそこ上品さが伺える。
ここに居る人たちの服装を見ると、
Aの女はスーツを着ていて、Bの男はタンクトップに……、短パン?のようなズボンを穿いていた。
突然電気が消えて、暗闇に包まれた。




