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黝ずみの狼  作者: hazuki
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2話 切り替わる部屋

2話 切り替わる部屋


ここは何処だろう?僕は白い部屋に閉じ込められているようだった。見た所この部屋にはドアなど無く、どうやって僕はこの部屋に入ったのだろうか、いや待てよ、たしか僕は死んだはずじゃ、でも意識がハッキリある。それにどこも痛くない、、ん?


確かにこの部屋は白い部屋の筈なのに時々切り替わるように黒い部屋と入れ替わる。0.1秒いやもっと1秒にも至らないほんの一瞬だが白い部屋から黒い部屋にはへと切り替わる。切り替わった際に見えた黒い部屋には大勢の人がいる様だった。そして見慣れたクラスメイトらしい姿が見えたような気がする。


一体ここは何なんだ、


次の瞬間、天井に円状の模様が浮き上がった。その模様は白い部屋では青色の光を帯び、切り替わった黒い部屋では赤色の模様が浮かび上がっている。切り替わる部屋では切り抜かれたように黒い部屋の様子が見える。

黒い部屋の人もまた僕と同じように天井の模様を不思議そうに、不安そうに見上げている。その時黒い部屋の人間が化け物に映ったような気がした。白い部屋から黒い部屋には切り替わる度黒い部屋の人は一人一人化け物と変わっていく。


ど、どうなって、黒い部屋にいる人間が化け物に変えられていっている!


そして少しずつだが黒い部屋から白い部屋に切り替わるまでの時間が延びていく、1秒、2秒、5秒、10秒、黒い部屋から白い部屋に切り替わるまでには目の前で人間が化け物に作り変えられている様を見せられる。目前のクラスメイトまでもが人間から別の生き物へと変えられていった。その子は子鹿の様な姿に変わり人間の姿では無くなった。僕は本能的に思った、白い部屋に行かなくては化け物に変えられてしまうと、しかし黒い部屋に留まる時間が伸びていく、もう黒い部屋には僕を含め3人人間しか残っていない、僕は残された人間の顔を見る。そこで気づいた。〇〇の母親が居ると、僕を殺したあのおばさんがいると、次の瞬間、白い部屋に切り替わった。

僕は思った「助かった」と、


でも残酷にもまた黒い部屋へと切り替わる。おばさんは緑色の人型の化け物に切り替わり、そうしている間に黒い部屋いる人間は僕一人しかいなくなった。天井にある赤い模様は僕をギラギラと照らす。


次の瞬間、全身が焼ける様に爛れ、崩れ始め、赤い模様は僕を新しい何かを作り上げた。


そして次第に天井に浮かび上がった模様は消え、黒い部屋は暗闇へと包まれる。














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