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勇気の盾

作者: ICO

処女作です。

温かい目でみてください。


トーフメンタルですw

いじけますし、凹みます。

だからこそ、勇気をください、よろしくお願いします。


生まれた時から周りに人は居なかった。

最初に目にしたのは優しいシスター。

「おはよう」 その笑顔が最初に目にした光景だった。


今いる場所は孤児院、周りにいるのは自分より年下ばかりとなった。

15歳になれば孤児院から出ていかなければならない。

いや、今いる弟や妹を守るためにも僕は『冒険者』になろうと考えていた。

大した能力はないけれど、できることから頑張ろうと思う。

残念ながら同じ年の子たちとは合わなかった。

合わない理由はただ一つ、自分の見た目。

『黒髪黒目』これが周りから嫌われた理由、ただ見た目だけで差別を受けたが弟や妹たちからは慕われていた。

だからこそ弟や妹は守りたい。


(ギーーーー)

初めてはいいた冒険者ギルド、喧騒とアルコールの臭いが少しあった。

周りをキョロキョロ見ていたら奥にあるカウンターの女性が手招きしていた。

「はじめましてかな? 冒険者ギルドへようこそ

 本日は何かようがありますか。」

素敵な笑顔で話しかけてくれた受付の女性

この人が僕の冒険に必要な人になるとは、その時は思いもしなかった。


「えっと、、、、冒険者登録をしたいのですが、こちらでいいですか?」

不安交じりに小さな声で話している自分に嫌悪感を抱きながらも緊張してでた言葉がこれだった。


「はい。冒険者登録ですね。ではこちらの書類を記入してください。

 代筆は必要ですか?」

笑顔で話す受付嬢に赤面しつつ

「一応文字は書けます。ここに記入すればよいですか?」

孤児院で文字の書き方を学んだことが役に立ったと安堵した瞬間と、厳しく指導したマザーの顔を思い出し背筋が伸びた。


「はい。これでいいでしょうか」

「ありがとうござます。確認しますの少々お待ちください。」

少しの間を置き・・・・

「はい。問題ありません。ではこちらのプレートに血を一滴たらしてください。

 ありがとうござます。これで登録は完了しました。

 ギルドの規約の説明はいりますか?冊子が読めるのであればお渡ししますが。」

「あ、 文字は読めます。冊子をもらえますか。」

「はい。こちらをどうぞ。

 もしわからないことがあれば都度お聞きください。」

終始笑顔の受付嬢にお礼を言ってその場を離れ、冊子を手に椅子に腰かけた。


冊子を読み終わり受付ボードに常設のクエストを覗きに来た。

そして受付嬢へ声をかける。

「常設のこのクエストを受けたいのですが・・・・」

声をかけるものの緊張は変わらず、声もだんだん小さく・・・

「常設は指定されたものをギルドへ納品していただければ問題ないですよ。

 今回は討伐ですか?」

「はい。討伐をかんがえてます。」

「えっと・・・(苦笑い)」

装備を見て受付嬢は何とも言えない顔をしながら

「最初は採取をして装備を整えるのがよいと思いますよ。」

そんなアドバイスを受けて最初のクエストは変更した。


そして数年後。。。。。

弟や妹も成人を迎え町の中で働くようになった。

僕と同じように冒険者になった子も居た。中にはゴブリン討伐で亡くなった子も居た。

少しでも、弟や妹が安全に暮らせれば・・・

無茶をしようとすると受付嬢が笑顔で

「まだ早いですよ。

 もっと経験を積んでからですよ。」

「でも、、、、「でももへったくれもないです。いいですね。」 。。。はい。。」

背後にオーガを携える受付嬢に歯向かえるはずもなく、受けるクエストは受付嬢に相談をしながら、でも譲れないときは話をする。

本当に受付嬢は怖い。。。「なにか言いましたか?」

笑顔で振り向いた受付嬢、「い、いいえ、なにもいってません。」

背筋を伸ばして思わず答える。(マザーと同じ笑顔だ、、、、)


さらに数年。。。。。

弟や妹の仕事の斡旋ができるようになった。

周りの冒険者からも声をかけてもらえるようになった。

たまに、エールを吐くまで飲まされるおまけつきだけどね(苦笑)

受付嬢もあの時と同じ笑顔をくれる。(でも、受付嬢はいく、、、、「なんですか?言いたいことがあれば聞きますよ」。。。。「なんでもありません、です。。。」、、、心をよめるのか。。)

ランクも上がり指定クエストも受けることが増えてきた。

それでも受付嬢には相変わらず頭が上がらない。なぜなんだろう。。。。


さらに歳を重ねて数年。。。。

孤児院の弟や妹は街に溶け込みそして所帯を持つようになった。

教会の祝福を受け、泣き顔と笑顔を僕に見せながら「いつ受付の人と結婚するの?」と意味不明の言葉を何度も聞かされながら巣立っていった。

受付嬢は綺麗だ。僕なんかじゃ釣り合わないのはわかって。

だから、受付嬢の幸せを神に祈っている。ほんと、たまに見せるあの笑顔さえなければ、きっといいひとが見つかるのだろうが。。。

ギルドでエールを飲みながら受付嬢を眺めながら(ほんと、受付嬢はいく、「なんでしょう?また何か変なこと考えてませんか?」、、、「えっと、、、、あ、今度お休みの時に弟の結婚祝いを見につきあってもらえたらな~と、、、」、、、無理だよな、、)

「いいですよ。いついきますか?」(、、?!)

受付嬢の返事にびっくりしつつ

「じゃあ、次の休みの時にどうかな?」

「はい、ではあさってのお昼からはどうですか?お昼はごちそうしてくれるのですよね?」

笑顔で言われれば答えは一つ

「も、もちろんです、はい」

そんな返事をしつつあさっての食事場所を誰に聞けばよいか考えをめぐらすこととなる。

なんだかな~





そんなことが何度かあり、いつの間にか僕の横に受付嬢、、、いや、メディーがそばにいてくれることとなった。

相変わらずの笑顔で(苦笑)

孤児院の弟や妹をこれからも守れる盾として、そして僕の家族を守る盾として冒険者を続けていく。。。



これからどうなるのやらw


頑張って新作出来たらいいな(^^♪

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