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ベイビーゾンビ  作者: 林広正
99/131

99、


 子供が二人でこんなことしないだろ? どこかに大人が隠れているんだろ? 誰だ? 向こうに座ってるカップルか? 親にしては若すぎるか。そっち側の爺さんか?

 彼は喫茶店の中をグルグル見回している。

 どうやら彼はなにも知らないらしい。これ以上話をしても意味がないと感じる。それは妹も同様だった。僕に顔を向けて、首を振る。

 おっ! なんであいつがいるんだ?

 彼はガラス窓の向こうに顔を向けて固まった。

 僕と妹もつられて顔を向ける。

 そこにいたのは、ベーシストの彼だった。

 僕も固まった。驚いたからというより、嬉しかったからだ。

 妹は笑顔を見せる。その理由は簡単だ。バンドメンバーの中ではだけれど、一番のイケメンと呼ばれているからだ。僕にはあまり理解できない。おじさんの方が全然イケメンだと思う。ベーシストの彼は大好きだけれど、まるで隣の国のアイドルのように薄っぺらな顔をしている。悪い意味ではないけれど、まるで綺麗なキャンバスのようだ。いくらでも上手に描くことができる。

 あいつまで呼んだのか・・・・ っていうか、呼ばれたからってあいつが来るってことは・・・・

 なんだかこの人の様子がおかしくなった。目がキョロキョロと落ち着きがない。

 どうしたんですか? 彼を呼んだらまずかったの?

 妹がそう言う。空気が読めていないのか、わざとなのか、女の人って怖いなって感じる。

 ・・・・別に。

 明らかな動揺は、見ている分には楽しいものだ。

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