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ベイビーゾンビ  作者: 林広正
67/131

67、


 僕のカバンにはお財布と着替えとタオルと絆創膏がいつも入っている。おもちゃは入っていないけれど、カードは入っている。ゲームをすると貰えるカードで、ゲームをするときに使用もできる。格好いいヒーローが悪者をやっつけるゲームだ。

 携帯電話はカバンの奥に眠るように佇んでいる。大切だからと奥に押し込んだ記憶はない。自然とそうなったんだと思う。物は、意外と賢かったりするから面白い。

 僕は携帯電話を取り出して妹に見せた。

 ありがとう。すっかり忘れていたよ。けれど見て。この子、カバンの中でゆっくり眠っていたみたいだよ。

 僕がそう言うと、妹は笑う。

 けれどちゃんと、電源は入っているみたいだね。眠るなら電源も切ればいいのに。

 妹はまだ分かっていないよだ。電源を切った状態が続けは通報されてしまう。妹は携帯電話を持っていない。だからそれはいいとしても、電源なんて切らなくても眠れるってことを知らない。人間だってそうだ。そもそも人間は、一度電源を切ったらそれでお終いだ。もう一度電源を入れ直すことは難しい。電源を切らずとも毎日寝て起きてを自分の都合で繰り返している人間は、ある意味凄い。

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