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ベイビーゾンビ  作者: 林広正
58/131

58、


 おじさんの家に行くのはもちろん初めてだ。父親にも連れて行ってもらったこともない。場所はしっかり調べてあって、頭の中にその行先が入っている。今更携帯電話で確認する必要もない。今乗っている私鉄で終着駅まで行き、そこから別の私鉄に乗り換える。都心に向かって四つ目の駅で降りればいい。後は駅前の商店街を大きな道路側に向かって歩いて行く。途中のコンビニを手前で右に曲がって次の十字路を左に行ったら、右側に三軒目の一軒家がおじさんの家らしい。

 僕がそこに行ったことがない理由は、おじさんんは今でこそ一人暮らしだけれど、その家が父親の実家だからだ。父親は、実家には嫌な思い出があるからと、僕だけではなく、母親でさえ一度も訪ねていない。少なくとも僕が生まれてからは。

 終着駅までには五つの駅に止まるけれど、途中で降りる人はとても少なく、その何倍もの人が乗り込んでくる。僕と妹は、初めての満員電車を経験した。本当に押し潰されるかと思った。奥の方に行けば少しはゆったりしているようだったけれど、ドアの付近や奥へ行くための通路の入り口付近ではわざと堰き止めているかのような人が多く、僕と妹は奥へ移動することができなかった。

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