表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ベイビーゾンビ  作者: 林広正
50/131

50、


 僕は決めた。明日の朝、おじさんの家に行く。今日はもう早く寝ようかと考えているけれど、それはダメだ。普段と違う行動は、怪しくうつる。そういう兆候を見せると、勘のいい父親に訝しまれてしまう。普通にしている必要がある。

 朝目を覚ますときも、アラームは使えない。一晩中起きているわけにもいかない。夜中の彷徨いをやめるだけでも、危険は増す。普通に寝て、普通にいつもより早く起きる必要がある。どうすればそんなことができるのかは分からないけれど、しなくてはならない。


 母親が彷徨っているのを、夢の中で感じている。今が何時かは分からない。けれどきっと、これが今日最後の彷徨いだと感じている。

 カーテンの外から光が差し込んでいる。鳩の鳴き声は遠くにある。車の走行音が聞こえて来る。早く戻ってきて欲しい。母親が彷徨いを終えて寝ついたら、すぐに準備に入らないといけない。

 待っている時間はとても長く感じる。母親の最後の彷徨いは十分程度だったけれど、僕には何時間にも感じられた。

 寝室に戻った母親は、布団に潜るとすぐに寝息を立て始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ