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ベイビーゾンビ  作者: 林広正
48/131

48、


 僕の家族で一番初めに目を覚ますのは、母親だ。大体が朝の八時ごろと決まっている。早く起きたからと言っても、母親はなにもしない。リビングに行き、じっとどこかを眺めているだけだ。どこを眺めているのかに決まりはいと思われるけれど、あるかも知れないと感じることもある。寝相が悪い僕は、いつもあっちこっちに頭を向けて目を覚ます。妹も同じだ。何故か僕と妹は、毎朝同じ方向に頭を向けて目を覚ます。父親はいつも枕の上から頭を離さない。ゾンビ特有の理由があるとしたのなら、母親が顔を向けている方向も同じなのかも知れないと考えることができなくはない。

 母親の次に妹が目を覚ます。おっぱいを求めて泣き出す。母親はすぐに寝室に向かい、ドアを開ける。妹に近付き、そっと抱き上げる。リビングに戻り、おっぱいを飲ませる。その際も母親は、その何処かに顔を向けている。

 その次に目を覚ますのが僕だ。僕は目を覚ますとすぐにトイレに行く。そしてリビングに行き、冷蔵庫からジュースを取り出す。僕がテーブルでジュースを飲んでいる間に、母親が朝食の準備をする。ゾンビになっても、母親は料理が上手だ。僕が生まれる前と変わらずの味だとよく父親が言っている。

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