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携帯電話の改造は、思っていたほど簡単じゃない。位置情報を解除するには、単純に設定を変えればいいわけではなかった。誰にでも出来るなら、それこそゾンビにだって出来る。僕の父親は、機械類に強いからこそ、ゾンビアプリも生み出せたし、改造もお手の物なんだ。
僕の携帯電話は、そもそもが大改造されている。父親に感謝だ。
改造の解除だからこそ、僕にもできた。しかも、父親は家族を愛している。解除コードの予想は立てやすい。
準備が整ったらもう、迷う必要はない。早くおじさんを助けなくっちゃ!
僕の頭の中では、おじさんはなにかに巻き込まれていると確信されている。単純に中毒症状と戦っているだけだと早く思えない。おじさんはそんな間抜けじゃない。中毒になんて負けるはずもない。ちっちゃななにかに巻き込まれるような間抜けでもない。役所で働いているんだ。国絡みの大きななにかに巻き込まれているに決まっている。
父親に気が付かれないようにするには夜中の彷徨い中に抜け出すのが好都合だ。けれど、流石に夜中に出て行くのは現実的じゃない。ゾンビに襲われる危険が増す。
ゾンビの活動が夜中に集中するのは言うまでもないけれど、一般的に伝わっている太陽の光に弱いって言うのは大嘘だ。現実に昼間にも多くのゾンビを見かけることができる。それでもそんな噂が広がっているのは、映画などの影響だろう。本物のゾンビが現れる以前から、ゾンビ映画は多く、人気もある。




