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ベイビーゾンビ  作者: 林広正
43/131

43、


 父親には何度もおじさんのことを訴えている。無反応な理由はいくつか想像できる。

 僕には内緒で連絡を取っている可能性は大きい。おじさんがゾンビ化をしているのはほぼ確かだ。今はきっと、中毒症状と戦っているだけだ。

 単純におじさんの気紛れだからと気にもしていない可能性もある。父親は、時に真面目な表情で大ボケな態度を取る。母親がゾンビであることを知っても愛し続けられるのは、ある意味では大ボケなのかも知れないと感じることはある。

 全てを理解して待っているのかも知れない。父親は、おじさんを信頼している。

 僕に気を使っている可能性もある。おじさんがゾンビ化したことを、僕には隠そうとしている。僕がショックを受けるとでも考えたのだろうか? それとも妹を気にしている? おじさんがゾンビ化したのは、誰のせい? ゾンビハンターがそう簡単にゾンビ化するはずはない。僕は噛んだ記憶がない。母親はそもそもおじさんと密な接触はしていない。母親は、おじさんとは適度な距離をとって接している。

 適度な距離は、相手によって変わってくる。他人と家族とは当然違う距離感で接している。人間とゾンビとでも差がある。家族間でも成長や性別によって違いが生まれる。僕は少しずつ、距離が拡がっているのを感じる。妹はまだまだ密接度が高い。おっぱいを飲んでいるんだから当然だ。けれど父親との距離感だけは変わることがない。いつの日か二人が一人になるんじゃないかと思われるほどにいつもくっついている。

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