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ベイビーゾンビ  作者: 林広正
100/131

100、


 ベーシストの彼は、携帯電話の画面を見ながらお店に入ってくる。顔をあげればすぐに気がつくのに、そうしない姿は可愛らしい。

 お店に入ってからも、店員に声をかけられても顔を上げない。そんな彼に対して、目の前の彼が大声で話しかける。

 おい! こっちだよ!

 大きなその声に、店中のみんなが振り向いた。まったく、恥ずかしいったらありゃしない。

 あれ? タクヤさんも来てたんですか? ケンジさんのことで呼び出されたんですよね?

 笑顔でそう言いながら彼の隣の席に座り込む。

 なにしに来たんだよ! まさかこいつらの話を信じているのか?

 信じるもなにも、ゾンビは嘘をつけないですからね。

 そう言った直後に、ベーシストの彼は僕に顔を向ける。

 あれ? ・・・・君だったんだね。久し振りだね。会えて嬉しいよ。僕はゾンビが大好きなんだ。噂では聞いていたけれど、本当だったんだね。

 彼の言葉は意味不明だ。なにを言いたいのかが分からない。

 あの・・・・ どういうこと? 私たちのこと知ってるの?

 妹がそう言うと、ベーシストの彼はその目を輝かせた。

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