第5話
音が聞こえる。それの音は静かに周りに響き渡る。覚醒していく頭がその音は小さな鈴の音だと気付く。リン、リンとなる音につられ目を開ける。
「..........?」
目を開け、見えた物はヒラヒラとした衣装を身に纏い袖口の小さな鈴がクルクルと回っていることにより揺られて鳴っていた。神聖さを感じるそれに静かに見入る。踊っている本人も集中していて周りの状況が見えてない。
「『この世界の魔族代表が一柱、我は帰ってきた。封印されし神力を解放すべし。その力、我が共鳴者に尽力する為に振るう。』」
「『-----.---------,---------.』」
「確かに我は多くの命をこの手で奪い、恐れられました。然しこの今の世界にはそれを振るうまでも無さそうです。更なる力に関して、今度は滅ぼす為では無く護る為に使いたいのです。それでも未だ認めて下さらぬので有れば有事に備えるべく今の力で対抗する為に更に強さを磨かなければならないですね。」
「『----,,,,-------.』」
「別に皮肉でも何でも無いです。そうしろと上が言うのであれば我はそうせざる負えない訳ですし。........ククッ、折れてくれましたか。『神力、確かに受け取ります。』」
「『-------.』」
「そんなに怒らないで下さい。」
空から大きな光の柱が落ちてくる。それが全てシエルに降り注ぎ、暫く経つと光が消えそこには姿を大きく変えたシエルが立っていた。
「ああ、起きていたのか。」
「そ、それは....?」
子供の姿のままだが一度は短くなった髪が地面に付くくらいまで長くなり灰色の瞳が神々しい程の光を宿している。一番特徴的なのは二枚一対の黒と白の翼が生えている事だ。
「俺は元々魔族であった。が、神族でもある。」
「神、様?」
「うーん、いや、エノの言う神は俺より上の立場だろう。この世界には種族が幾つか居るんだがその種族にはそれぞれ神の力を手に入れるに値する奴が居るんだ。例えば俺みたいにな。上が勝手に決める事だから下の者には決定権も拒否権も無い力だ。正直封印前は面倒極まりない物だから使ってこなくていつの間にか取り上げられていたが。今はあった方が生存率が高くなるし元々俺の力であったが故に、返してもらった。」
「成程?」
「何れ詳しく分かる筈だ。俺が食事を必要としない理由もここから来ている。神族は空気中の魔力と持ちうる神力を全く失わない限りは生きていられるからだ。だから食事は娯楽と言ったところだ。必要ないと言った意味が分かったか?」
忌み嫌っていた力だからこそ食事しない事に触れた時に嫌そうな表情を浮かべたのだろう。けれど何がそこまで心変わりさせる事があったのだろうか。
「よし、無事に補正掛かってくれたな。」
「?」
シエル=ガラファ・デリュカ・ミカエル 上位魔族、神族
23歳(1068歳) 職:死神 ランク:SSS
レベル:834
HP:3,005,861/40,256,824
MP:9,987,264/91,037,288
ステータス
STR:SS+(+SSS)
VIT:S+(+SSS)
DEX:SS+(+SSS)
AGI:SSS+(+SSS)
INT:SSS+(+SSS)
LUK:S-(+SSS)
スキル:
隠密Ⅹ 気配遮断Ⅹ 魔力遮断Ⅹ 索敵Ⅹ 広範囲索敵Ⅸ 分析Ⅹ 鑑定Ⅹ 詳細分析Ⅹ 偽装Ⅹ 剣術Ⅹ 大剣術Ⅹ 細剣術Ⅴ 刀術Ⅲ 短剣術Ⅹ 短刀術IV 刀剣術Ⅲ 斧術Ⅵ 鞭術Ⅰ 鎌術Ⅹ 大鎌術Ⅹ 弓術Ⅹ 短弓術Ⅸ 長弓術Ⅸ 盾術Ⅱ 武術Ⅹ 拳闘術Ⅴ 体術Ⅹ 火魔法Ⅹ 火炎魔法Ⅹ 極炎魔法Ⅸ 水魔法Ⅹ 激流魔法Ⅹ 極水魔法Ⅷ 氷魔法Ⅹ 氷結魔法Ⅹ 極氷魔法Ⅹ 風魔法Ⅹ 暴風魔法Ⅹ 極風魔法Ⅴ 土魔法Ⅹ 凍土魔法Ⅹ 極土魔法Ⅱ 闇魔法Ⅹ 深淵魔法Ⅹ 幻影魔法Ⅹ 光魔法Ⅹ 極光魔法Ⅸ 回復魔法Ⅹ 空間魔法Ⅹ 時空魔法Ⅹ 異空間収納Ⅹ 危機察知Ⅹ 魔力察知Ⅹ
技能:
限界突破 魔力増強 魔力譲渡 詠唱破棄 鑑定眼 魔眼 飛行 不老不死 威圧 神力
称号:
竜殺し 悪魔殺し 殺戮者 限界を超えし者 魔を極めし者 剣聖 魔王 超越者 断罪の処刑人 死神 ミカエル 神殺し 神力を解放せし者
〈NEW〉
技能:神力
称号:神力を解放せし者
その他ステータス値補正
佐螺季 絵乃 異世界人
17歳 職:賢者 ランク:E
レベル:1
HP:3,500/7,834
MP:5,250/13,382
ステータス
STR:D-(+B)
VIT:D-(+B)
DEX:D+(+B)
AGI:D-(+B)
INT:B+(+B)
LUK:A-(+S)
スキル:
隠密Ⅱ 索敵Ⅱ 分析Ⅲ 鑑定Ⅲ 剣術Ⅰ 火魔法Ⅰ 水魔法Ⅰ 氷魔法Ⅰ 風魔法Ⅰ 土魔法Ⅰ 闇魔法Ⅰ 光魔法Ⅰ 異空間収納Ⅴ 危機察知Ⅱ
技能:
言語翻訳 成長率増加 不死
称号:
異世界人 共鳴者(魔) 魔剣保持者 ミカエルの加護
〈NEW〉
称号:ミカエルの加護
その他ステータス値補正