任命
「ログ、オリーブさん、チエルさんにある任務をこなして頂きたいのです。」
「私達3人で、任務アルか?」
「ええ。」
え?そこってルイスじゃなくて俺なの?
ルイスも同じ事を思った様で話に割って入って来たが、リザさんが先ずは話を……と言うので、若干の疑問はあったけど先に話を聞くことにした。
「少し長くなりますが……。先ずは、皆さんにこの世界の現状を知って頂きたいのです。ログやエリアス隊長はご存知でしょうが、そもそも皆さんは魔物と戦うために収集に応じ兵となりました。ですが、そもそも私達が戦っている魔物とは何なのか、私達はこれからどうしていけば良いのか、世界はどうなるのか、皆さんはあまりご存知ないと思います。」
た、たしかに。
アイツらは一体何者で、何が目的で、どこから来ているのか、そう言えばそんな事あんまり考えた事無かったな……。
取り敢えず戦ってけば数が減ってくるんじゃないか……ぐらいに考えてたしな。
「確か、有名なお伽話では昔この世界を滅ぼそうと現れ、守護神達によって封印された魔神と呼ばれる存在が出てきます。僕達の街の噂では、この魔神の封印が弱まり、また復活しようと魔物を生み出している……なんて聞いた事があります。」
マークルが凄いことを言い出した。
そんなお伽話があるのか?
しかも封印とやらが解けそう?
なんておっかない世の中なんだ。
「こ、怖いデシ……。」
ダチュラも俺の背中で震えだす。
「マークル、そんなお伽話を信じてるアルか?」
「ぼ、僕だって信じてる訳じゃありませんが……、これぐらいの事しか僕も聞いた事が無いので。ルイスさんはどうなんですか?立場的にも知ってそうですが。」
「実のところ、貴族側にも魔物についての明確な情報は入って来ていなかった。魔物の動きが活発になったのはここ数年でだ。自然発生した魔物の集団の中で力ある物が指揮をとり出し、一気に勢力を拡大してきていると言う報告が入ったのも最近だ。それ以外は不明、だと。だからエリアス隊長はともかく、ログが知ってたなんて驚きだよ。」
そう言ってルイスはログを見た。
「僕だって全て知っているわけでも無いんだけどね。」
「でも、わかっている事があるなら何故民に向けて情報を発信しないアル?より多くの者が情報を共有する事で、打てる打開策も出てくるもんアル。」
オリーブがそう言って、俺達はリザさんを見た。
「出来るだけ情報を公開したいのは山々なのですが、不確定な事がまだ多すぎるです。そして、思っているよりも事が大きいのです。」
リザさんはそう言って目を伏せた。
「先ず、貴方達にご覧に入れたいものがあります。」
そう言ってリザさんはさっき降りてきた階段を登り始めた。
俺達はぞろぞろとリザさんの後についていく。
巨大なパイプの後ろに、隠し通路の様な扉がありリザさんがそこに入った。
中に入り見上げると、巨大なパイプの中を螺旋状に上まで階段が続いていた。
上の方は暗くて何も見えない。
入り口にあるロウソクの火をつけ、それを手にしたリザさんが階段を登り始めた。
「皆さん足元に気をつけてくださいね。ここを登りきったところが目的地なので。」
***
「な、中々長い階段だった……はぁ。」
「そ、そうですね……。」
「お前らはほんとだらしないデシ!」
「お前は乗ってるだけだからいいよな、本当!」
思ったよりも長い階段をなんとか登りきった俺は、マークルと一緒に出口でヘロヘロと座り込んだ。
「チエル大丈夫?帰りは本当に僕が抱いて降りてあげようか?」
ニコニコしながら手を広げて待つログをスルーして皆んなが待つ所に歩いていく。
「お疲れ様です。ここに来るには階段しかなくてごめんない。」
「い、いえ、体力ない俺が悪いんで。」
リザさんはにっこり笑うと、再び話し始めた。
「先程の話の続きですが、絶対に他言はしないで下さい。民を混乱させる訳にはいかないのです。こちらの許可なく他言した事が分かった時、それなりの罰を受けて頂きますので。」
俺はゴクリと生唾を飲み込んだ。
てゆうか、これ俺が本当に聞いていい話なのかな……?
「大丈夫です。時がくれば全ての者に情報を公開する予定ですので、その時まで他言しないで頂ければ良いのです。」
特に俺とマークルがホッとした所で、リザさんは話し始めた。
「先程マークルさんがお伽話の事を話してくれましたが……仰る通り、大まかそうなのです。」
「えっ?!」
「や、やっぱり…!?」
「まじアルか……?!」
「そんな、まさか?!」
「思う所は色々あるでしょうが、あのお伽話は遥か昔に、本当にこの世界で起きた事なのです。そして、先代の守護神の1人と我らが神によって魔神は封印されました。そしてその封印が長き年月で弱まり、魔神が再びこの世界を飲み込もうと復活を目論んでいます。」
「じゃ、じゃあやはり魔物達はその魔神がうみだしているのですか?」
「いいえ、封印は弱っていますが今魔神が出来る事は何もありません。」
「それなら魔物は……何処から。」
するとリザさんは部屋に1つだけある窓のカーテンを一気に開けた。
その瞬間にキラキラとした光が窓から部屋の中に一気に入り込み目が絡む。
徐々にハッキリしてきた視界の先には、強い眼差しで窓の外を見据えるリザさんが映った。
「魔物はあそこからきているのです。」
そしてリザさんは窓のはるか向こうにそびえる、漆黒の巨大樹を見据えた。
「……な、なんだあれは。」
「そ、そんな、あの方角にはあんな樹無かったはずアル……。」
確かに見た感じ遠いとはいえ、マザーホワイトほどありそうだと直感で分かる。
あんなに大きな樹ならば1度くらいは目に付いたはずだ。
なんで今まで気づかなかったんだ?
「この樹はここから、いえ、厳密にはマザーホワイトに開けられた穴からしか見る事ができないのです。城の後ろに位置する穴を通してからしか。」
「ど、どういうことですか?」
ルイスが一歩前にでた。
「中々理解が難しいと思いますが、ここから見えるあの樹はこの世界をの物ではないのです。」
ご、ごめん……まじで話がついていけなくなってきた。
「あの樹はこの世界と対をなす、もう1つの世界に立っています。魔神は元々あちらの世界にいたのです。それが何故か、元々完全に離れていたこちらの世界とあちらの世界が繋がり魔神はこちらの世界にやってきました。魔物達は恐らくですが、魔神の封印を解こうとこちらの世界にやって来ていているのです。」
なんだか、もう色々とぶっ飛び過ぎてて、なるほどね〜なんて思ってしまってる。
オリーブやログの事で耐性がついて来たのかもしれない。悲しいことに。
「なかなか信じられない話ですが、それは本当なんですか?もし、その魔神が復活したら……。」
「はい。私達も全て分かっているわけではありません。ですが、魔神が再び復活すればこの世界は蹂躙され死と恐怖に飲み込まれるでしょう。」
今回の事にしろ、村での事にしろ本当にあんな事は懲り懲りだ。
魔神なんてとんでもない。
封印を解かれたらあれ以上の事が起こるかもしれない。
そう考えると身震いがした。
「私達はどうすればいいアル?」
「その魔神は先程言った通り、守護神と我らが神により封印されました。その際に魔神を封印まで追い込み、封印した神器と呼ばれる武器があるのです。」
「あ、それってもしかしてこの前の式でログ達が受け取ってた……。」
「えぇ、その通りです。全てを破壊するニョルニル、貫けぬものはないと言われるグングニル、光の剣クラウソラスーーこれがこの世界にある神器と言われるとてつもない力を秘めた武器です。しかし、魔神を封印する際に神器は大きく力を失い2つは向こうの世界に飛ばされてしまったのです。」
「なっ、そ、それじゃあ魔神が復活しても倒せないって事ですか!?」
「今は昔と違い、守護神格が増えてそれなりの準備は整えているのでこの戦いは勝つ事が出来ると踏んでいます。しかし、今魔神を封印しているクラウソラスでは再び復活した魔神を封印する事はできないでしょう。最低1つは取り返さなくてはなりません。全ての神器を取り返せたなら勝率はさらに上がり、無駄な犠牲者も減るでしょう。」
「……こちらの神器って、もしかして向こうにも神器が存在するアルか?」
「可能性としては捨て切れません。そしてその武器をこちらで確保できれば更に勝率は上がるでしょう。」
な、なるほどね。確かに。
で、でも、なんかさっきからの話の流れが凄く嫌な予感に変わっていってるのは俺だけか?
い、いや。そんな訳ないよね。
「この戦いは勝てるって、別の戦いもあるって事ですか?」
「厳密には次の戦い……と言った方がいいでしょうか。魔神は封印しない限りやがて復活するのです。」
「そ、そんな……。」
「私達はこちらと、あちらの世界の神器を全て集める事が出来れば魔神を完全に倒す事ができます。それこそが我らが神からのお告げであり、果たさねばならない使命なのです。その為にはあちら側の情報収集と神器の回収が必須なのです。」
ふ、ふむ、ふむ。
なんとなーく、背中に汗が垂れた。
「なるほどネ。それで、なんとなくわかるけど、それを私達にやれって事アルか?」
「……はい。」
言っちゃったー!!
言われちゃったーー!!
そんな気がしてたんだよ、、。
いや、無理だろ、俺が。
人選間違ってね?俺の。
「い、いや、話はなんとなく分かりましたけど、納得がいかないんですけど!初めから思ってましたけど、人選間違ってませんか!?」
このままでは、とんでも無いところに行かされてしまう気がして俺は必死に訴える。
「私も納得かいきません。そのそうな重大な事を聞かされて、民を、国を守る立場の私にただ待っていろと仰るのですか!それに、失礼ですが、その任務は彼には荷が重すぎるのではないでしょうか?」
いいぞルイス!もっと言ってやれ!
俺もそう思ってた所だ!
「神官の言った事に口答えするとは、いつから貴方方はそこまでの立場になったのかな?あまり図が高いと殺しますよ。」
俺達の背後の壁にもたれかかって腕を組んで立っているベビーピンクに大きな眼鏡をかけた男が鋭い目で俺たちを睨んだ。
エリアス隊長と同じ鎧を着ているが、あまり強そうな雰囲気では無く、おかっぱのように一線に肩上で切りそろえられた髪からや眼鏡から知的なイメージを受ける。
反対に、その横には同じ鎧を着たガタイの良い戦士がもう1人立っていた。
見るからに筋肉がついてそうな身体つきで、強そうだ。
おっさんにしてはゴールドで派手な色の髪だが、逆にそれがワイルドで大人の男の渋さを醸し出していた。
なんとなく何処かで見た事があるような気もする。
イメージの全く違うその2人を前に、リザさんとエリアス隊長、ログ、ルイスは慌てて跪づいた。
え?なんなのこの人達?
すごく偉い人?
皆んなの様子に押されて、俺とマークルもたじたじとしながらも、遅れて皆んなと同じように跪いた。
「そのような事はしなくて構わない。顔を上げてくれ。」
ガタイの良い男がそう言った。
「わざわざいらしてくれたのですか?守護神様方。」
リザさんが優しい瞳で2人を見据えた。
ーー!
えっ?守護神……様?
え?2人とも?
「貴方は優しすぎますので、話が進んでいるか気になっただけです。ふっ、案の定……って所ですね。」
眼鏡の守護神の方が、皮肉を込めた言い方でそう言った。
いや、そりゃ悪いのは俺たちかもしれないけど、あんな言い方はないだろ、アイツ。
俺たちだって今の今、話を聞いた所なのに、そんなすぐにハイそうですか!なんて返事できる訳ないだろ?
俺は何となく、アイツは性格悪い奴だなと、勝手に心のノートに書き込んだ。
「そう、言ってやるな、トゥト。これから未来を託す者達だぞ。それに、いきなりで混乱もするだろう。」
お、思ったより優しい。
怖そうな割には、見た目以上に、ワイルド守護神様は俺達側の発言をした。
「これぐらいで同様してるぐらいでは先が思いやられますね。時間は有限、故にこうして無駄な時間を過ごしてる間にも世界は終わりに近くのですよ。でしょ?リザ。」
「そのそうな言い方をされるから、わざわざ誤解を、まねくのですよ。トゥト様。」
ウフフ、とトゥト様と呼ばれる守護神を見てリザさんは微笑んだ。
「ルイス、腑に落ちない点はあるでしょうが、貴方には貴方のできる他の事で国を、世界を守ってもらいたのです。貴方は今回集まった兵達をまとめ、各地で防衛を行う要となってもらいたいのです。オリーブさんはその並外れた身体能力、探知能力、その他を考えても敵の懐に潜り込み情報を集めるにはうってつけです。ログにもそれだけの能力があります。頼みますよ。」
と、リザさんは強い眼差しを俺達に向ける。
ん?ちょっと待ってください?俺は?
「私は別になんでも良いアル。面倒な防衛任務より楽しそうネ!」
「うっ、しかし……。」
ルイスはオリーブと離れるのか嫌なのか、それとも自分だけ仲間外れのような気がしたのか、はたまた俺の事を思ってくれているのかは知らないが、まだ腑には落ちていないようだ。
「貴方は賢い方だと思っていましたが、そうでは無いようですね。全く、煩わしい。はっきり言わないと分かりませんか?こちらは一応れっきとした王国貴族後継者に死なれる訳には行かないんですよ。」
「なっ、。」
ルイスがそれを聞いて、怒りに身体を震えさせた。
おっさんも、リザさんもピンク眼鏡を遮るわけでもなく、そのままの様子を崩さない。
ちょっとまてよ、おかしくないか?
それじゃあ、何故だか行く事になってる俺達は別に死んでも良いみたいじゃないか?
「そ、それじゃログさん達が死んでも良いように聞こえますっ!」
マークルが、震えながらもピンク眼鏡に突っかかった。
「これだから、察しの悪い低脳は嫌いなんですよ。」
「な、なん。」
「聞こえたとうりですよ。彼はれっきとした王国貴族で時期後継です。それに古の龍達と唯一契約をかわすただ1つの民族でもある。それに比べて、ログは一応貴族だが、小国貴族の拾われ者、そこの女は神を冒涜する異端の娘だ。こちらとしては、この様な任につけて貰えただけ感謝して欲しいぐらいさ。」
それを聞いたルイスの身体が動くより先に、なんでか俺の身体が動いていた。
パシンッーー。
「チエルっーー!」
「アンタ、良い加減にしろよ。」
「ーーっ、貴様。自分が何をやったか分かってるのか。」
トゥトの鋭い目が俺を睨みつけた。
や、やってしまった!!
つい、カッとなって守護神を殴っちゃった……。
いや、でも俺はコイツ許せなかったんだ。
役に立てる人間や価値の高い人間は居ると思う…。
でも死んで良い人なんてこの世には消して居ないんだ。
トゥトが腰に刺した剣に手をかけた瞬間にログが俺をかばう様に前に、おっさんが鞘から抜こうとした剣を抑える様に俺と奴の間に割り込んできた。
オリーブも後ろで銃口を向け構えていた。
「申し訳ありません、トゥト様。チエルに手を出したら、僕は貴方でも殺しますよ。」
ログの瞳が本気であると、その青い瞳をギラつかせた。
「そこまでするな。この場で剣を抜く必要は何処にもない。」
2人にそう言われ、トゥトは舌打ちをしてから剣を納めた。
「ありがとうございます。」
ログが、2人に深く頭を下げた。
お、俺、やっぱりとんでもない事をやってしまった。
今更になってログを見て罪悪感がドッと押し寄せてきた。
「お、俺、、。」
「チエル、と言ったか?今回は、トゥトも非があった。故に、私も無かったことにしよう。本当であれば今頃君はこの世にいない。2度目はないぞ、それで良いなトゥト。」
「っ、今回だけだぞ。」
「す、すみませんでした。」
俺はおっさんとピンク眼鏡に頭を下げた。
「では、君達の活躍を期待している。」
「できれば死なずに任務を全うする事を、私も祈ってるよ。じゃあねリザ。」
そう言って2人は階段を下っていった。
「ちょっと、チエル、本当にヒヤヒヤさせるなネ!今度こそ殺られるかと思ったアル。」
「ご、ごめん。でもあいつ、命をなくてもいい物の様に……、その事がムカついてついカッとしちゃってさ。」
そう言っと、オリーブは俺を今度は力加減を考えて抱きしめた。
「ありがとうネ、チエル。うふふ、ルイスもネ。チエルが先に動いたから止まったけど、行ってなかったらルイスがやってたでしょ?」
そう言われてルイスは、少し顔を赤くした。
あ、やっぱり?
「君達本当に、チエル以外は勘弁してよね。でもそこがチエルのいいとこなんだよね。あくまでチエルだけだけど。」
ログもはぁと大きくため息をついた。
「ログが1番物騒な事言ってたデシ。」
「たしかに……。」
「あ、バレちゃってた?」
なんて言って、皆んなホッとしたのか自然と笑い声がこだました。
「本当に、私も、びっくりしました。でも、ああ見えて、トゥト様も本当はとても優しい方なのですよ。……それでは3人方、任務を受けて下さいますか?」
「僕は元からそのつもりですよ。僕にもやるべき事がありますから。」
「私も行ってやるアル!任務を無事に遂げて、あの眼鏡野郎にドヤ顔してやるアル!」
リザさんの言葉にログと、オリーブは了解の返事をした。
そして皆んなが俺を見る。
俺はまだ、足を引っ張るだけかもしれない。
正直怖いし……。
でも、何が俺にもできる事があるなら……。
救える命のために、ばあちゃんみたいな人を増やさないために。
村のみんなが笑って過ごせる未来のために、俺のできる事を、俺にしかできない事をやろう。
「俺にはこんな任務重すぎてできる気がしません……1人なら。2人が一緒だから、俺に何ができるか分からないですけど、頑張ります。俺も行きます!」
「それでは、改めてログ、オリーブさん、チエルさんに情報収集及び神器回収を命じます。」
こうして、俺(達)は唐突にも、半ば強引に、神器の回収という途方も無い事を任命されてしまった。
ーーーー
「あのリザさん、この際任務は良いんですけど1つ聞いて良いですか?」
「なんでしょう?」
「ログとオリーブは分かるんですが、どうして俺なんですか?他にも良さそうな人はいますよね?もしかして、俺自身気づいていない壮絶な力があるとかですか?!」
「ふふ、それはログがチエルさんが居ないと嫌だ、行きたくないと駄々をこねたのでこの人選になりました。3人以上は経費の加減で無理でした。」
「え?そ、そんな理由で……俺は悪魔の巣窟に向かう事になったのか……。ガクっ、、。」
「チエル大丈夫だよ、僕が死んでも守るよ。ふふ、これで2人でゆっくりとした時間が取れるね。」
「そんな時間はないアル。安心するネ!私はコイツからチエルの処女を守ってやるアル!」
「はぁ、お前ら……。」
「なにか、お2人共の目的が……。」
「おい、2人ともこれは世界を守る任務なんだぞ!リザ様、本当にこの人選で大丈夫なのでしょうか?!やはり、俺が行った方が……!!」
「うふふふ。ルイスは心配性ですね。」
「これは、俺様がしっかりするしかないデシ。」
最後走ってしまいましたが、とりあえず一章は終わりになります。
また、後々整理しつつ文を追加していくかもです。
その時はまたお伝えしますので、良ければ見て下さい。
ここまで読んで下さった方がいましたらありがとうございました。
こらからも、完結に向けて頑張って書いていきたいと思いますのでよろしくお願いします。




