剛柔正変 後編
「落ち込むな。別に今の所は才能は感じなかったと言っただけで、オマエに才能が無いと断言なんかしてないだろうが。それに、才能の有る無しに関係無く殲滅出来たのは事実だからオマエとレイピアの相性が良かったのは確かだしな。・・・まったく、面倒臭い奴だな。」
スーノ教官の『才能は感じなかった』発言に俺が深い溜息を付いたのを、教官が見咎める。
「それに、戦闘センス自体は悪くないし、判断力は評価しておいてやる。尤も、一度目の戦闘における失敗についてはマイナス評価だがな。さてと、おしゃべりし過ぎた。続けるぞ。」
この人、意外と面倒見が良いのだろうか。
次にスーノ教官に差し出されたのは片刃刀だった。形状としては日本刀に近いと思う。ただ、刀身に波模様は浮かんでいないので、美しい一品というような感じはしない。本当にタダの片刃刀なのだろう。
両刃剣よりも軽いがレイピアよりは重い。鍔には細工は無いが頑丈に出来ている。刀身もしっかりしているので、刺突、切断両方に使えるのだろうが。なんと言うか、正統派過ぎて特別だった戦略などがさっぱり浮かんでこない。時代劇の殺陣なんかは過剰演出だろうしなぁ。居合いなんかは加速装置として鞘が必要だが、スーノ教官からは抜き身で片刃刀を貰っているので無理だ。地面に擦り付けて加速させると言う手も有るが、それだと下からの掬いあげでしか刀を振れない。モーションが分かり安過ぎるとか、筋力が必要だとかは言うまでも無いだろう。
う~む。やはり、これは打ち合いながら、斬るか刺すかの隙を見いだす、あるいは作りだすと言うのが一番良い気がする。しかし、その場合5匹相手にするには一匹相手に打ち合える回数なんて多くて3合という所だろう。その間に偶然隙が出来るのを待つと言うのは却下だ。となれば、わずか2合で相手を誘導して隙を作りだし、最後の3撃目でトドメを刺す必要があるわけだが。
俺の思考はここで行き止まりに為ってしまう。どうやってたった2合の打ち合いで隙を作れと言うのだ。前世では空手と柔道を齧った事があるだけで、剣道の類は経験無しである。弱った。どうしよう。例えば、右からばっかり2回打ちつけて、最後を左から斬りつけるとか? そんなんで上手くいくんだろうか。ダメだ。出てくる思い付きが全て机上の空論にしか思えない。
「おら、もう始まってんぞ。」
スーノ教官の忠告に慌てて前を見ると、5人組が既に歩きだしていた。俺の考えは未だサッパリ纏まっていない。クソッ。こうなりゃ自棄だ。たったいま思いついたコンボでいこう。失敗したらその時は又一時間眠りの世界へいくだけだからな。
俺は今までと同じく、片端の一匹へと突進する。突きの構えである。突進のスピードを落とさずに突っ込んでいく。いきなりカウンターを貰って即ゲームオーバーも有り得る選択だ。
俺が狙った敵は大きく剣を振りかぶって、俺の突きに合わせて斜めに打ち下ろす。剣と刀が激しい音を立てて衝突する。
「うっ。」
斜め上から押し付けられた圧倒的力に抗えず、俺の刀は軌道が脇に逸れ地面へと突っ込んでいく。俺はそのまましゃがみこみながら一回転して敵の足首に刃をぶつけようとするが、敵の剣が俺の頭へと伸びてきたので、慌てて回避した。
不味いな。机上の空論では、今のは俺の刃を防ぐために地面に剣を突き立てて来るから、その後直ぐさま上に刀を足で蹴って跳ね上げる形で斬りつけようと思っていたのだが。そりゃ、足首が狙われていようが相手の無防備な首が間合いの中に入ってればそっち狙うわな。
俺はその後も例の地面に擦りつける加速方法なども含めて試行錯誤してみるが、何度か敵を斬りつける事に成功したものの殆どの作戦は机上の空論に終わった。そうこうしている内に、短気なスーノ教官により追加の猫兵が投入されてしまう。最後は周囲を八匹の猫兵に囲まれて、全身串刺しに為るという酷い体験をして三度目の戦闘訓練は終了した。
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「感想を言うと、ひどく頭でっかちな戦い方だった。」
一時間後、俺が眠りから覚めた時、真っ先にスーノ教官に言われる。
まあ、俺も同じように思っていたから、当然の指摘だろう。
「頭を使うのは良いが、理性に依存しきった戦い方だと僅かな誤差で動作が遅れてしまうからな。これに関してはミッチリ体に教え込んでやるから安心しろ。」
ふむふむ。自分では気付かないが、戦闘中に理性が逡巡してしまい動作に遅れが生じているのか。それが積み重なっていけば、勝機を作りだしてもタイミングを失してしまうのだろう。確かに始めの突きからの足斬りも、それだけをやると決めて掛かっていれば足をキッチリ斬った後に相手の剣を回避して、技後硬直中でかつ動作が遅れている相手に逆袈裟に斬りつける事も可能だったかもしれん。
・・・結果論だな。
「よし、次だ。次。次はちょっと変わった訓練だ。」
いつ、あんたから普通の訓練を受けたよ? 初めて持たせた武器でいきなり5対1で戦わせるのが変わって無いなんてふざけてるだろ。
スーノ教官は俺の内心の愚痴に等気付くはずも無く、準備を開始する。次々と何かを俺の座っている所へと放り投げてきた。クナイ、手裏剣、針、曲棒、多節棍、鎖鎌、十手、S字剣、円環、金槌、投げ縄、撒き菱の入った壺などなど。何と表現したらいいのかさっぱり分からない武器もあった。
一体全体、何が始まるんですかと言う表情で教官を見やる。
「好きに使って良いぞ。オマエはそういう方が性にあってるんじゃないか?」
性に合っているかどうかは兎も角、選択肢が広いのは嬉しい。尤も、どんなに広かろうと全部微妙な選択肢だったら意味無いが。
取り敢えず、俺は投擲武器を一か所にまとめる。牽制に投げよう。俺はノーコンだからトドメに使えるとは思えない。となると、メインの接近戦用武器が必要なわけだが。ふむ。多節棍とかカッコイイが使い方がさっぱり分らん。S字剣とか自分が怪我しそうで怖い。他にも銛や三叉戟のようなものもあったが、突き特化の武器はレイピア並みの軽さが無いと俺には扱いきれない気がするので遠慮。さっきの片刃刀での挑戦が尾を引いている。
俺は鎖鎌を手に取った。中距離から攻撃できる鎖と、近距離攻撃用の鎌の組み合わせである。場合によっては鎌の方を投げつけても良いだろう。色々応用が効きそうで面白そうな武器である。・・・面白そうとか言う理由で武器選んじゃだめだわな。と言っても、足元に散っている武器はどれもこれも一癖も二癖も有りそうな物ばかりで仕様方法なんて分からない物ばかりだ。選定根拠なんて使ってみたかったからで良いんじゃなかろうか。
なんだろう。使い方もさっぱりな武器なのに無性にワクワクしてきた。おらワクワクして来たぞ!
冗談言ってる場合じゃねえな。
スーノ教官が用意した鎖鎌は柄尻の部分から鎖が伸びているタイプだ。両手用の鎖鎌である。因みに片手用鎖鎌は柄頭、つまり鎌の刃がある所から鎖が伸びている。俺が手にしている鎌は柄が40㎝くらいだろうか。刃の部分は20㎝といったところか。柄の途中には鍔の様なものが付いている。良心的な設計だ。鎖はというと2m近くあった。長い。まあ、長さが余る分にはたぶん問題無いだろう。・・・いや、巻き戻す時に苦労するのか。まあいい。物によっては4m級の鎖とかもあるそうだし。先端の分銅は卵型をしている。そんなに重くは無いが、遠心力を付けて振り回せば充分な打撃武器にもなりそうである。
実践で使用する前に、ちょっと使い方を研究したいと言ったのだが、却下された。
「あのなぁ。敵に襲われた時に愛用の武器が無くて、手元に使った事のない武器しか無かった時、オマエはどうすんだ? 愛用の武器を取って来ますから待ってて下さいとでも言うのか。そんなわけないだろう。手元にある武器必死こいて使って敵を倒すしか無いだろう。」
「いえ、俺なら、手元にある武器は愛用の武器がある所まで撤退するために使い捨てます。敵を倒すのは愛用の剣を使って万全の状態で挑みたいです。」
「・・・じゃ、敵が先に盗んでて腰にオマエの武器を下げてたら?」
「ああー、それは手元の武器で戦うしか無いですね。勿論、逃走を最優先事項にしますけど。」
「はぁ。まあ、いい。とにかく、訓練はもうスタートさせるってことだ。減らず口叩いてる暇があるなら少しでも生存確率を上げる努力をしろ。」
俺の言った回答は、その生存確率を最も上げる行動だと思うがね。
さて、下らない掛け合いをしている場合では無い。俺は何としても鎖鎌を使って敵を殲滅しねばならないのだから。俺は素早く荒縄を自分の腰辺りに巻きつけて結ぶ。それから投擲武器を縄の隙間に差し挟んでいった。それから、撒き菱を左右にばら撒く。あまり量が無かったのでグルッと迂回すれば然程時間を掛けずに後背に回れてしまう。最悪、アイツらが撒き菱を気に留めずにふんずけて向かってくる可能性も心しておく。
こっちに向かってくる猫兵達へ、まず俺は当たれば良いなという感覚で非投擲武器を滅茶苦茶に投げつける。金槌や円環がクルウル回転しながら宙に放物線を描いて5匹の敵に飛んでいく。当たらなくても別に構わない。当たれば儲けもの。当たるも八卦当たらぬも八卦。
猫兵達は剣で飛来物を撥ね飛ばしているが、いくつか当たってしまった模様。ただダメージがどれほどのものかは分からない。奴らは結構タフだ。俺は次に本命の投擲武器を一匹に集中して連続で投げる。頭部、腹部、足とバラバラにだ。レベル4の筋肉猫兵は体捌きによる回避能力には劣るらしく、面白いほどに被弾していく。ただし、傷だらけには出来たのだがそれだけだった。仕方ないので、適当に残りの4匹にも同じようにして、手元の武器を使い切る。
さてと。俺は鎌を右手に持って構えると、左手で鎖を掴んで分銅をブンブンと唸らせながら回し始めた。いっちょやったるで!
猫兵は幸運な事に撒き菱を避けて一直線にこちらへ向かってくる。このまま進んでくれば俺は冷静に一対一の勝負に集中出来るはずである。まずは、戦闘の一匹に対して頭上から叩きつけるのように分銅を投げつける。中々に速度の乗った攻撃だった。先程の投擲効果が出ているのか、猫兵は反応が間に合わず脳天に直撃を喰らう。一瞬猫兵の動きが止まる。俺はその間に急いで鎖の回収だ。猫兵はヨロヨロした感じで今度は剣を始めから頭上に翳しながら迫ってきた。
って、あんなの喰らって未だ歩けんのかよ。
俺は驚きつつ、回収した鎖を再び振り回しながら少し後退する。遠心力がきっちり乗るまでは距離を保ちたい。俺は今度は猫兵の顎を狙って、斜め下から掬いあげるように分銅を打ち上げる。これにも猫兵は反応できず首をグワンと仰向ける事になった。俺は今の内にと素早く駆け寄って鎌でトドメを刺そうとしたが、俺が鎌を振りあげた時には猫兵の首は既に下を、つまり俺を見ていた。猫兵の振るう直剣が俺の鎌と交差する。鎌の先端は猫兵の胸元に斬り込みを入れたが浅かった。
やれやれ、どんだけタフなんだ。普通の人間があんなもの顎に直撃喰らったら、反撃なんて絶対無理に違いない。
俺は何度か同じようにチャレンジして漸く一匹仕留めたのだった。
「おいおい。待て待て。」
一匹仕留めた俺が周囲を確認する余裕を取り戻した時、2匹の猫兵が左右に散っていた撒き菱を迂回して俺の背後へと迫っていた。その後は両面作戦を無理強いされて奮戦したが、一匹倒すも力及ばず3匹目と胸を刺し合う形で相討ちに為ってしまった。
俺は薄れ行く意識の中で、今回は中々カッコイイ死に様だったんではなかろうか等とアホな事を考えていたのを覚えている。
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「捻くれ者のオマエには相性が良いと思ったんだがな。3匹止まりか。」
捻くれ者で悪うござんした。
慣例の寝起き一番のスーノ教官の御言葉である。なぜ、忍者武器と捻くれている性格の相性が良いと考えたのかは謎である。
「まあ良いだろう。3匹は倒せたわけだしな。それに、今日の四回の戦闘訓練で一番楽しそうだったしな。好きこそ物の上手なれだ。これはオマエの教育方針として重要な事柄だ。」
下手の横好きという諺もありますけれどね。
俺は流石に4度もの訓練のお陰で精神的に疲労しきっていた。また一時間程気絶していたので、肉体的には回復しているとは思うのだが。
さて、次は何をさせられるのやら。もう今日は終わりって言って欲しい。切実に。ハデッサで3年後死ぬ事になっても、俺は今この瞬間の休息が欲しいのだ。
そんな俺を見てとったのか、スーノ教官は二三度、髭を撫でつけてからドッカリと近くの小岩に腰を下ろす。
「今日の訓練はお前の性格やら、武器や流儀やらとの相性を見る為のものだった。」
どうやら今日の訓練の意義について解説してくれるらしい。昨日もそうだったが、この人は理由を後から説明する性質らしい。俺としては前もって何のために行動させているのか説明してから訓練を始めて欲しいのだが。
「武器は剣だけじゃないってのは、4回戦で分かっているとは思うが、それでも剣っていうのが武器として一番主流なことに変わりはねえ。だから、相当剣との相性が悪くなきゃ、普通は両刃の直剣か、片刃刀を持たせて訓練する事に為る。ああ、地上の人間とかは怪我しねえように木刀とかを最初は振るってるみてえだけどな。俺達霊体生物には気にする必要が無い事だ。」
そりゃ、腹に風穴開けられても、首チョンパされても、串刺しにされても死なないからな。
「ドワーフみたいに膂力があって、剛腕ならそれを活かして打撃武器を使うというのも効果的だろうが、ひよっこの魔児にそんなものは期待しちゃいない。素人同士の戦いなら出来るだけリーチの長い物を持つ方が有利になるから、急場を凌がせるだけなら中距離武器の槍術や棒術、あるいは長距離武器の弓を叩き込むと言うのも手だがな。ただ悪魔という種族にとっては、近接武器である剣や短剣を習得する方が長期的には得だと吾輩は考えている。」
「なぜですか?」
「悪魔に限らず、魔法適性の高い生き物はそもそも中長距離戦闘は魔法を使用すればいいからだ。余程の技量と腕力でも無ければ、武器による攻撃より魔法での攻撃の方が強力だ。だから、気を付けるべきは懐の近接範囲に入られた場合の対処だろう。よって、盾や剣の方が有用だというわけだ。中には魔法に自信があるのか美学と称して武器なんか持とうとしない悪魔も少なくないが、魔力切れや魔法発動の間隔の問題を考えれば物好きな奴ってだけだな。」
なるほど、悪魔にも色々いるというわけだ。
「武器に関して悪魔での統一見解みたいなものは有るんですか?」
「ああ、どうだろうな。統一見解というわけでもないはずだが・・・。黒石魔は鎌や三叉戟がなぜかお気に入りみたいだな。好みの理由は知らんが。他の種族も形態的な制約等もあって、それぞれ好みみたいなのはあるようだ。だから7種族でバラバラという意味では統一的な見解は無いが、ブランカから聞いたかもしれんが、黒石魔が冥界の大半を占めているんでな。悪魔は大抵鎌か三叉戟を持っていると言う表現は真実だろうさ。」
鎌か。正直、さっきまで使っていたので分かるが、決して使い勝手の良い武器では無かった。選んだ時は気にしなかったが、後で鎖を付けるなら別に鎌じゃなくても良いのでは? と思ってしまったくらいだ。尤も、黒石魔が使っているのは鎖鎌の様な小さなものでは無く、大鎌なんだろうけど。技量を磨けば使い勝手の良い武器に為ってくれるのだろうか?
三叉戟の方は槍の穂先が三つに分かれているだけの武器だから、リーチの長さが有利になると言う原則論に則しているので鎌ほど疑問に思う所では無いが。それでも、なぜそれが好まれるかは謎だ。
「なんだか、話が脱線してるな。まあ、とにかく、吾輩は吾輩の教え子に対しては近接武器を、主に剣を使わせているというわけだ。で、個々人にあった剣と剣風を考えねばならんわけだ。ここで、剣風には剛、柔、正、変の4つがあると言われる。剛は猛々しい激情を乗せて剛力と力押しで以って敵を打ち倒す。柔は力に頼らず柔らかな体捌きを以ってしなやかな技を描く。正は基本の積み上げられた正統派の剣技で真正面から敵に勝利する。変は手段を問わず卑怯な技でも何でもありの変則的な動きで敵を翻弄する。」
4つの剣風か。剛、柔、正、変。これで今日の4回の実践訓練の趣旨が見えてきた。
「訓練を観察していた限りでは、お前は性格的には『変』だ。しかし、結果を見れば4回戦は3匹止まり、2回戦のレイピアで殲滅に至っている。2回戦に関してはお前自身忘れているかもしれないが、左手に握った白砂も結局最後まで使っていなかったしな。つまり、武器としては『柔』が相性として良いだろうというわけだ。」
「じゃあ、俺の武器はレイピアということに?」
「いや、いくつかお前用に考えた候補が他にもある。というわけで、今からそれらを使って実践だ。」
うわぁ。今日はもう終わりだと思ってたのに。まだこれ続くのかよ。俺はげんなりする。
5つ程、レイピアを含む珍妙な武器を紹介された。自慢げに武器の説明を嬉しそうにするスーノ教官を、この人もしかして武器マニアか何かだろうかと思いながら見ていた。説明は右の耳から聞く度に、左の耳から流れていった。俺は今さっぱり集中力が湧いてこないのだ。仕方ない。
「さあ、どれが一番使えるか試すぞ。今回は特別に吾輩が直々に相手だ。さあ、選べ。さあ、持て。さあ、構えろ。俺に一撃入れられたら、その武器がオマエの物だ。因みに、一度も入れられなかったら生かさず殺さずの拷問活人剣を披露してやるぞ。嬉しいだろう?」
嬉しいわけない。っていうか、なんなんだよ、その物騒な剣技は。人道派な活人剣士達が聞いたら怒りそうだ。
その後、俺は懸命に頑張った。気力を無理矢理奮い起こし、集中力を再度高めて果敢に挑戦した。
挑戦したが、一太刀もかすら無かった。分かってた事だけどな。
俺は提示された武器を使っていき、最後になってしまった半月刀のような物を必死に振るいまくった。
拷問活人剣なんて絶対に嫌だ。
その一心で剣を振るい続けた俺は、全精力を使い果たしたのか、剣を振るっている途中で意識を失った。