小話2 上階悪魔会議
ワタシは今、上階悪魔会議に参加している。上階というのは、悪魔番号が50より少ない悪魔たちの事だ。ワタシは比較的発言力を持つ方だが、12番以上の悪魔には遠く及ばない。
「ホープ様、今回の定義についての結論を。皆様は早急に対処すべきと仰っています」
「そうですか、すみませんヒュード」
ワタシの隣には悪魔番号21、ヒュード・ミリギャーブがいる。冷静で品がある、上階の悪魔には稀なタイプの悪魔である。
「13番ホープ・ディスライクの結論は、対応策として100番台の悪魔たちを向かわせるべきではない かと考えます」
といっても、最終結論を下すのは1番のユーピノン・ヴァサワムダ様ですが。少しは結論に汲んでいただきたいものですね。
「最終結論、悪魔番号34ベデ・テペに向かわせ地獄へ送る」
「イヤッハ~!お任せください、ユーピノン様。霧隠百舌鳥のベデ・テペ、必ずや任務を全うしましょ う!」
なにぃ!?ベデに小僧共を消させる気か!でも、アイツらが消えるのならこの程度の屈辱は耐えられる。下手に番号を下げたくない・・・。
言い忘れてたんで言っておきますが、「小話」の方は悪魔側の視点を書いてます。