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記録1 自ら命を絶ったヤツ

人は脆い、人は弱い、人は小さい、人は危うい。そんな言葉をボクはこの時、脳に銃弾をぶちこまれるくらい痛感した。

「やめてよっ・・・!アンタとアタシは別れたでしょ、帰ってよ!」

「黙れ、別の男ができたって言ってフラれて、どんな男か来てみれば・・・・。よりによって、高貴こうきだったなんてな。ボクはプロのクラウン顔負けのピエロだったというワケか・・・。」

気が付くとボクは、友人である高貴の心臓にナイフを突き刺していた。高貴は、即死だ。

「さて、残るはオマエだ。全身八つ裂きにして、悲鳴をあげさせて首を切り落とそうかな。」

「やめてぇえぇぇ!」「うぁあ・・!」「ぐぉえあ!」「あぁ・・。」・・・・

ボクはさっき言ったとおり、八つ裂きにした元カノ瑞穂みずほの首をざくりと切り落とした。

「ふふ、日本はバカの国だから殺しをしたって捕まらないな。」

部屋を後にしようとした時、ドアを開けるとそこには隣のおじさんがいた。ボクが何をしていたのか、おじさんに一瞬で見抜かれてしまう。

「まっ、まさかっ!」

「どけぇえ!!」

ボクは無我夢中でその場を走り去った。おじさんの脳天にナイフを刺したまま・・・。これでボクは、三人の人を白昼に殺めた凶悪犯に成り下がったというワケだ。当然、警察の捜査でボクが犯人だって事はバレている。捕まれば、最低終身刑に違いない。約半日の逃亡の末、ボクは栗山第一倉庫に追い詰められた。

「観念しろ、波沢進太なみさわしんた!」

逃げる、時効になるまで永遠に逃げ続ける!牢屋に入るなんてまっぴらだ!そんなことをボクはずっと思っていた。

カラン-

何か足に当たった。この音は木材か・・・?見てみると、木の棒が転がっている。先端は鋭利に尖って武器になりそうな代物だ。けど、ボクはただの高校2年生。まともに闘りあえば一瞬で終わってしまうだろう。そこである方法を思いついた。

「・・・。ぐぅうっ!」

「なっ・・・!」

ボクが思いついたのは、自ら命を絶つ事である。どうせ殺人犯のレッテルは消える事はないし、将来も苦悩と絶望しかない。それならいっそ死のうと思い立ったのだ。そして、6月6日午前2時4分6秒にボク波沢進太は死亡した。

「おーい、生きてらっしゃいますか~?って、半分死んでるようなものですが。」

何だろう、人の声が聞こえる。ボクは自分の心臓に木の棒を刺して死んだハズ。否、確かに自殺した!死んで五感が残っているなんて有りえない!でも、聞こえる・・・。

「うわあっ!」

目が見える、喋っている、体が動いている。これはもう、生きているとしか思えない。周りを見ると、目の前に一人の青年が立っていた。

「お気づきになられましたね。ここがどこだか、おわかりですか?」

「えっ・・・?アナタは?」

「ワタシはホープ・ディスライク。波沢様、アナタが今どのような状態かをお教えしましょう。」

ホープと名乗る青年は、ボクが今どんな状態かを語った。

「アナタは確かに、あの夜に自ら命を絶ちました。ですが、精神は死んでいません。肉体は、アナタが死んだ2日後に火葬されて骨になりました。もうアナタが帰る肉体はありません。」

「そんな・・・!これは、ボクの精神こころだって言うんですか!?」

ボクはその事実に愕然とした。肉体はもう骨だなんて信じたくない!しかし、冷静になって考えてみると死んだのが夜だと明後日に葬式だと簡単に計算ができた。

「波沢様、もしその罪がなかったことになって生き返ることが出来るとしたらどうします?」

「えっ、そんな事が・・・。」

ホープさんはボクの手を握り、強引に地下へ連れて行かれた。

今、ポケモンの小説を連載していますが若干手詰まりなので、この小説を新たに連載しました。つまらないモノですが読んでください!

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