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俺は皇帝を辞めました~皇帝を辞めた俺は欲望のまま気の向くまま女とヤリながら生きていきます~  作者: エデンの園の魔界蛇


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9 エリスの家に行ってみた



 森の小道を歩いて行くと確かに小屋があった。

 ここがエリスの家だろう。



「エリスの家ってここ?」


「あ、はい。あ、あの下ろしてくれませんか?」


「うん」



 俺は小屋の入り口の側に置いてあった木箱の上にエリスを座らせるようにエリスを下ろした。



「あ、ありがとうございます」


「別にこれくらい平気だけど、立てる?」


「は、はい」



 エリスは木箱から立ち上がり歩こうとするが痛みのせいかすぐにふらついた。

 俺はふらついたエリスの身体を支える。



「あ、すみません」



 エリスは俺の腕につかまりながらお礼を言う。



 う~ん、歩けないわけじゃないみたいだけど、何か支えがあった方がきっといいよね。

 杖とかがあればいいんだけどな。



 俺は辺りを見回すと火を熾すのに使うのか大小の木の枝が積み重なっていた。



「エリス。ちょっと座って待ってて」


「え? あ、はい」



 エリスを木箱に座らせて俺は木の枝の中から太さや長さを見ながら一本の木を手に取る。

 そして腰につけていた短剣を取り出しその木を削って杖の代わりになるように形を整えた。

 出来上がった杖をエリスに渡す。

 俺は手先が器用だからこれぐらいのことは朝飯前だ。



「はい。これを杖の代わりにすればエリスも一人で歩けるよ」


「まあ、わざわざありがとうございます。なんとお礼をしたらいいか」


「別に気にしないで。どう、歩ける?」



 エリスは杖を使って歩いてみる。

 少し足を引きずるように歩いてるけど問題なく歩けるようだ。



「はい。杖があれば一人でも大丈夫です」


「良かった。じゃあ、俺は行くね」


「あ、あの!」



 俺が来た道を帰ろうとするとエリスが声をかけてきた。



「ん? なに?」


「今からだと森を抜ける前に日が暮れてしまいます。今夜は私の家に、と、泊まって行きませんか?」



 そう言ったエリスの頬は赤く染まっている。



「え? いいの?」


「は、はい。せめてものお礼です。どうぞ」



 俺は空を見る。

 確かにもう夕暮れに近い。森の中で日が暮れたら歩くのも大変だろうと俺は判断した。



 よし、ここはエリスの好意に甘えよう。



「じゃあ、泊まらせてくれる?」


「はい。どうぞ中へ」



 エリスの後に続いて俺は小屋の中に入る。

 すると部屋の中におばあさんが椅子に座っていた。



 そういえばエリスは祖母と一緒に住んでるって言ってたよね。



「おばあちゃん!今、帰ったよ!」



 わ! びっくりした!



 エリスが姿に似合わずいきなり大声でそのおばあさんに声をかけたから俺はちょっと驚いた。



「ん? ああ、もう朝ご飯の時間かい?」


「違うわよ! 夕ご飯の時間よ! それと今日はこの人が家に泊まるからね!」


「ん? もう昼ご飯かい?」



 俺はおばあさんとエリスのやり取りを聞いていて唖然とする。



 う~ん、エリスのおばあさんは少しボケてるのかなあ。

 エリスはおばあさんのためにこんな森の中に住んでいるんだろうか。



「ごめんなさい、ハリーさん。おばあちゃんは耳が遠いし少しボケちゃってて」


「ああ、別に気にしないよ」


「じゃあ、すぐに夕飯を作るんで椅子に座っててください」



 エリスはそう言って杖をついて調理場の方に向かう。

 歩けてはいるけど少し不便そうだ。

 俺はその様子を見てエリスに言った。



「エリス。今夜は俺がご飯を作ってあげるよ」


「え?」


「ケガして動くの大変だし今日だけでもエリスは足を休めた方がいいよ」



 俺はエリスに近付いて再びエリスを抱っこした。



「きゃ!」


「エリスは椅子に座って待っててね」



 そのままエリスを椅子のところまで運んで座らせると俺は調理場で材料を確認する。



 え~と、パンはあるみたいだから野菜のスープとサラダと玉子焼きでも作ろうかな。



 俺は軍隊の野営で料理も習っていたので簡単な物なら作れる。

 なので俺はパパッと夕飯の料理を作った。




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