20 サーシャにお仕置きをすることにしてみた
「ここが私の家です。どうぞ」
「お邪魔します」
サーシャの家は赤い屋根の家で中はけっこう広い。
何部屋かに分かれているようだ。
「今、夕飯の支度をしますから。ハリーさんはこっちの部屋を使ってください」
「あ、はい。ありがとうございます」
サーシャに案内されて俺は部屋に入った。
そこにはベッドが一つあり机や本棚のような家具も置いてある。
置いてある物を見ると男の部屋のような気がする。
ここは誰かの部屋なのかな。
「じゃあ、夕飯ができたらお呼びしますから」
「はい。分かりました」
サーシャが出て行くと俺は部屋着に着替える。
とりあえず野宿しないで済んだのは良かったな。
しばらく待っているとサーシャが「夕飯ができました」と俺を呼びに来た。
俺が食堂に行くとルルグが先に椅子に座り夕食を食べていた。
だがその場にはサーシャの夫の姿はない。
サーシャの旦那はまだ仕事中なのかな。
何の仕事をしているんだろう。
そう思いながら俺は席につく。
「どうぞ。お食べになってください」
「ありがとうございます。ところで旦那さんはまだ仕事なんですか?」
「え、ええ、まあ……」
サーシャは少し慌てたように言葉を濁す。
「パパは今リリアンにいるよ!」
その時ルルグがご飯を食べながら俺に言った。
「リリアンに?」
「うん!パパはお仕事でリリアンにいるんだ!でも月に一度は帰って来ておみやげを僕にくれるんだよ!」
「こ、これ、ルルグ!食事中はおしゃべりしないで食べなさい!」
「は~い」
ルルグはまた食事を食べ始めた。
サーシャがチラチラと俺の方を見る。
その頬は少し赤くなっているようだ。
なるほどね。そういうことか。
「旦那さんはリリアンに出稼ぎですか?」
「え、ええ、まあ。で、でも今日あたり帰ってくる予定で……」
サーシャは俺から視線を外して目を泳がせた。
「そうですか。早く旦那さんが帰って来るといいですね。今夜にでも」
「え、ええ、そうですわね!こ、今夜には帰って来ますわ!」
慌てたようにそう言いながらサーシャは自分の食事をする。
俺もその後は特に旦那のことを触れずに食事をした。
食事が終わるとサーシャが俺に言う。
「ルルグを寝かせてきますからハリーさんはお酒でもいかがですか?」
「ありがとうございます。喜んでいただきます」
サーシャはルルグを寝かせるためにルルグと部屋に行く。
その部屋は俺に与えられた部屋の隣りだ。
俺はサーシャが用意してくれたお酒を飲みながら時間を潰す。
しばらくしてサーシャが再び食堂に現れた。
「ルルグくんは寝たんですか?」
「ええ。あの子は寝つきがいい子なので」
「そうですか。サーシャさんもお酒いかがですか?」
「それじゃあ、一杯だけいただきますね」
俺がサーシャにお酒を注いであげるとサーシャはそれを一気に飲み干す。
「サーシャさんはお酒に強いんですか?」
「それほどでもないですけど、今夜は飲みたい気分なので」
サーシャは顔を赤くしながら俺の方をチラチラと見る。
顔が赤くなっているのはお酒だけのせいには思えない。
「ハリーさんはどうして旅をされているのですか?」
「え~と、今まで知らない世界を知りたくなったからですかね」
女とヤルことは俺に新しい世界を教えてくれた。
あのまま皇帝をやっていたら生涯知らないで終わった世界かもしれない。
新しい世界を知った俺はさらにたくさんの女とヤッてその世界を極めたいのだ。
「ハリーさんは若いからいろんな世界を知るのもいいと思いますよ。そろそろ時間も遅いしハリーさんもそろそろお休みになられたらいかがですか?旅でお疲れでしょう?」
「そうですね。じゃあ、俺も寝ようかな」
椅子から立ち上がり俺はサーシャに近付いた。
そしてサーシャに甘い声で囁く。
「ねえ、サーシャ。俺もサーシャに寝かしつけてもらいたいな♡」
「…っ!な、なにいって……んん!!」
俺はサーシャを抱き締めて口づけをした。
サーシャは俺が思った通りに俺の舌が口内に入ると自分の舌を絡めてくる。
一度、唇を離し俺はサーシャの瞳を覗き込む。
「旦那さんが帰って来るなんて嘘なんでしょ?サーシャ」
「…っ!あ、あの……そ、それは……」
「旦那が出稼ぎで欲求不満なんだよね?だから見知らぬ旅人の俺を旦那の留守中に家に招き入れたんだよね?」
「い、いえ、ち、ちが…んん!!」
俺はもう一度深くサーシャに口づけをする。
「んん…あふぅん♡」
サーシャは俺の口づけに甘い吐息をつく。
「旦那のいない間に男を家に連れ込むなんて。そんないけない人妻のサーシャには俺がベッドでお仕置きしてあげるよ」
俺が耳元で囁くとサーシャの瞳が欲情に揺れた。




