5話
(Eの)自宅前
E「今日は久しぶりに謎のエネルギーを察知したわ。でも、どこか懐かしい感覚⋯。」
頭の中で思い出しながら、歩いていると目の前にBが突然、現れる
B「ヤッホー、E!」
E「エフオーチェ、B!」
C「エフ、オーチェ⋯?」
A「聞いたことがない言葉。」
D「おそらくBが突然、現れた人物を確認した、みたいな意味だと思うよ。」
B「そうなの?」
BがDに視線を向ける
E「さすがはD。私が独自に編み出した言語を訳せるのはアナタだけ。」
A「えっと⋯普通に会話することはできないのかな?」
その場の空気がしばらくの間、沈黙する
E「今日は特別に私の屋敷に招待してあげるわ。」
B「んー。別に大した用事じゃないし、やっぱ今日は帰ろうかな。」
Bが背中を向けて他の3人を連れて帰ろうとする
E「ウェイミ!」
D「待って」←すぐさま訳す
B「ん、なに?」
E「今日は特別に豪華なディナーをご用意しましょう。」
A「ほんと!?わー、嬉しい。」
C「Eさんの話の掴みどころがわからないところは昔から変わりませんね。」
E 「(ドキッ)」
B「まあ、そういうことなら御馳走になろうかな。(よし、作戦成功ッ!)」
4人はEとともに(Eの)家に入ることとなる
自宅内
A「門から家に入るまで、こんなに時間が掛かるんだね。」
C「Eさんのお家は広い(敷地)ですね。」
B「小さい頃にきた記憶通りだと、そろそろ“あのヒトたち”がお出迎えにくる頃かな?」
D「いつもの“あの人たち”は、この家の恒例行事みたいなものだからね。」
A,Cは見つめ合う←?マークがつく
突然、10人以上もいるであろう女性執事が通り道(真ん中)をあけた状態で家の入口前まで整列する
おかえりなさいませ、お嬢様
E「今日はお出迎えせずに夕食の用意だけでいいって先に言ったのに⋯。」
A「なんか、違う世界にやってきたみたい。」
~前半部分終了~
食事を済ませたあとEの自室に進む
-自室-
C「突然お邪魔したのにも関わらず、ごちそうになりまして、ありがとうございます。」
E「ユウェイキャ。」
D「気にしないで、だってさ。」
A「Eちゃんって昔からこんな感じで喋ってたっけ?」
D「それにはワケがあってね──」
EはDが理由を話そうとしたところを遮る
E「D、それ以上言うのはダメよ。」
D「理由を知られたくなら、普通に話せばいいのに。」
E「⋯コホンッ。そういうのならソサエティーモードに戻すわ。それで、私のところにきたのはなにか理由があるようね、B。」
B「アイドルって知ってるよね?その大会で優勝するためにメンバーになってほしいの。」
Eは話を聞きながらDに視線を向ける
E「Dは(グループに)入ったの?」
D「私は条件を達成したら入ることにした。それまでは合間にダンスを教えるだけ。」
E「ふーん。で、今所属している事務所はどうするのよ?」
D「本気で優勝を目指すなら、やめることになるね。」
E「私は(3人と比べて)Dとの付き合いが長いからいままで歩んできた道のりを知ってる。その夢を捨ててまでもアイドル優勝を目指すなら協力するしかないじゃない。」
A・B・C「やった!」←3人で手を繋いで喜ぶ
D「じゃ、大会の地区予選は4人でエントリー(応募)することになるね。」
E「⋯どゆこと?」
A「これから一緒に頑張ろうね、Eちゃん。」
C「私たちとともに優勝を目指して頑張っていきましょう。」
E「(し、しまった!私の計画してた高校生活が崩れ去ってゆく⋯。)」←ガクンッ
場面が切り替わり、E以外の4人が家の外に出る
A「それじゃあ、また練習する日に会おうね。」
Eは呆然とした様子で手を振りながら4人を見送る
D「とりあえず、これでよかったんだよね?」
B「オッケー、オッケー!協力してくれてありがと。あと、練習メニューのことなんだけど──」
D「私がこられない日の練習メニューは考えておくね。」
B「助かるよ。あ、そうだ。Dに渡しておきたいものがあったんだ。」
BはDにA4サイズのファイルを渡す
D「これって⋯。」
B「そこに書いた曲が必要になるときがくるから、それまで持ってて。」→3rd seasonへの伏線
D「わかった。」
自室にいるEに切り替え
PC画面をみながら
E「(今日あった出来事をリスナーに話すか悩む、私。)」
EDへ