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IF idoL  作者: tktk(つかつか)
4/13

4話

D「(私は未だ羽根を広げて飛び立てる鳥ではなかった。)」


窓から外を眺めて飛び立つ鳥をみる


D「(私はダンスのプロへの道を駆け上がっていこうとした。オーディションも難なく合格して事務所へ所属し、4人グループを組んで活動することになった。)」


過去の話


-ダンスレッスン場-


D「え、ほんとうですか!?」


講師「ええ。あなたの実力なら、いつかプロでもやっていけるわ。」


D「ありがとうございます!」


少し離れたところからヒソヒソと話す声が聞こえる


同じグループのモブa「ねぇ、ねぇ。あの子、ダンスは上手だけど事務所に入ってきてから私たちと比べて優遇されてない?」


モブb「だよねぇ。それになんか、私はあなたたちとは違うオーラがあって仲良くなれそうにない。」


モブc「わかる、わかる。」


D「…。」


回想シーン(私はただ、(プロ)を目指したいだけなのに⋯それじゃ、ダメなの?)


違う日


モブb「ちょっとDさん。私たちより後で入ってきたのに、なんでそんな上から目線で指摘してくるの?」


D「私はただ、同じミスをしてる箇所を言ってるだけで──」


モブa「あー、あー。またきた。優等生のご立派な意見。」


モブc「いつも足を引っ張ってごめんなさいね。私たちのせいで貴重なダンスのレッスン時間が減ってしまっているもんね。」


D「そうじゃないって。」


モブb「そこまで言うのならさ、このグループ抜けて1人で(プロ)目指したら?」


その数日後


-事務所内-


D「他にしたいことができたのでグループを抜けさせてください。」


お偉いさん「ちょっとそれは困るわ。4人でようやくデビューするってときに言われても、こっちにも色々と事情があるの。」


D「すみません。ですがこれ以上は──」


そこにDたちに教えていたレッスン講師がやってくる


コンコンコン


講師「失礼します。私から一つお願いを申し上げにきました。」


お偉いさん「なんですか?」


講師「彼女たちは4人ではなく、(Dを除いた)3人のほうが良いと思います。」


D「先生…。」


講師「彼女(D)のダンスは息がピッタリ合わせられるユニットこそ輝ける存在になると思います。なので、彼女の意見を尊重してあげてください。」


お偉いさん「⋯わかりました。デビューは3人で調整するようにします。」


D「ありがとうございます。」


講師とともに部屋を出て事務所内の階段で会話する


講師「私が教え始めて、あなたがグループを組んでから他のメンバーと合わないのは薄々、感じていたの。」


D「あの3人が嫌いとかではないんです。ただ…。」


講師「わかっているわ。目指す先(目標)が違うと次第にメンバーと噛み合わなくなるものよね。」


D「私は踊るのを楽しみながら観てる人も楽しめるようなダンスを目指したいんです。」


講師「ええ。それが私にはその想いがみえていたから熱を入れて教えていたの。ただ、それが他のメンバーからしたら贔屓しているように感じてしまったのかもしれない。」


D「先生のせいじゃないです。私がメンバーの人たちと、うまくコミュニケーションをとれていなかったせいです。」


講師はそれに対して返事をしようとするが、埒が開かないと思い話題を変える


講師「⋯それで、これからどうするの?」


D「まだ具体的なことは決めていません。ですが、ダンスに対する想いと上を目指すことには変わりはないです。」


講師「たしか、あなたの年頃だとアイドルの大会があるみたいね。私の知っているダンススクール(2ndシーズンに登場するレッスン講師)では、アイドルの大会の出場を目指してダンスレッスンを受けに入ってきてる子もいるって聞いたわ。」


D「アイドル大会は聞いたことがありますが、詳しくは知らないです。」


講師「そう。あなたのダンスが光り輝ける居場所が見つかるといいわね。」


過去から今現在(自室)に戻る


D「私がその羽根を広げられる場所⋯それは。」


-前半部分終了-


今現在の翌日


公園(3話のときと同じ場所)


B「今日は休日だから朝から(集合して)練習ができるね。」


A「うん。ただ、まだちょっと眠たくて。」←あくびをする


C「こうしてメニューを決めて練習をしていますが、やはりダンスのほうは詳しい方がいないとなかなか上達しそうにないですね。」


A「そうだね。Dちゃんがいたら教わることができるけど今日は休日だし、さすがにこないか。」


B「どうかなぁ?もしかしたら、きてくれるんじゃない?」


誰かがこちらに向かって歩いてくる


C「もしかして、今こちらに向かってきている方は──」


A「Dちゃん!?」


Dが3人の前で立ち止まる


D「今日は私が3人にダンスの基本を教えてあげるよ。」


B「ってことは!?」


A「Dちゃんも私たちと一緒にアイドル優勝を目指して──」


D「それに関しては先に言っておくけど、私は今、事務所に所属して活動しているの。」


C「たしか、アイドルの大会規定では事務所に入って既に芸能活動している人はエントリーできなかったはず。」


B「そう。だから、Dを勝手にエントリーさせることができないんだよね。」


A「それはそれで問題が起きそうだけど。」


D「もし、みんなが本気でアイドル大会優勝を目指す気があるなら結果でみせてほしいの。」


B「それはアイドルの予選に出場したり、とか?」


D「結成1年目で(全国大会に出られる)地区予選最終会まで勝ち上がること。」


A「⋯へ?」


C「ここは毎年、激戦区と呼ばれている場所ですよ!?しかも、私たちは他と比べて最近、結成したばかりで──」


B「もしそれを達成することができたら、私たちと一緒にアイドルをしてくれるんだね?」


D「そうね。今所属してる事務所を辞めて本気で優勝をとりに目指すよ。」


B「よぉーし!そうと決まれば、さっそく練習だ!!」


A「え!?悩む時間はないの!?」


C「Bさんは相変わらず、と言った感じですね。」


練習後

(夕方前)


B「ねぇねぇ、D。Eがいまなにしてるか知ってたりする?」


D「最近はなにかに夢中な様子だったから、あまり連絡とってないよ。」


B「うーん、困ったな。Dなら同じ学校に通っているから知ってると思ったんだけど。」


C「たしか、Eさんのお家はここから近い場所にありましたよね。」


A「そうなんだ。」


Bはあることを閃く


B「グフフフ…。」


C「B、Bさん?」


A「この笑い方はも、もしかして──」


D「私たちでは考えられないことを思いついたときね。」


場面が切り替わり、外で買い物をするEがBから発するエネルギーを察知する


E「ハッ⋯(このエネルギーは、もしや!?なにか嫌な予感がする。)」

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