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NEGATE ー私のために世界の希望を食い尽くしますー  作者: ミズノン
リーフリア村編
6/17

第5話

ハーブウルフのリーダーは、ミイナにそっと寄り添った。

大きくてもそれは飼い犬のようだ。


「分けてくれるのね? ありがとう!」


ミイナはにっこり笑い、薬草を少し袋に詰めた。

そしてウルフの頭を撫でた。

温かな体温が感じられた。


「あなたは耳に傷があるからミミちゃんね!」


突然のミイナの一言に困惑するウルフだったが、受け入れたようだった。


「今は渡せるものがないけど、時々ここに遊びに来るね」


すっかり大人しくなった狼達は、少女が森を後にするのを静かに見送った。

自分たちを追い出した人間とは違う優しさを感じた。


—————

———

——


ミイナは村に戻ってきた。

まだ両親は帰ってきていないようで、玄関の防衛魔法も効力を残していた。


「ミイナよ、扉を開けて」


ガチャっと扉が開く。

ミイナは部屋で待つテトの元へ走った。

テトの状態は幸い落ち着いているようだった。


「テト、薬草を採ってきたの! 今から薬にしてあげる!」


ミイナは薬草をすり潰した。

手順は母の姿を思い出しながら。


「できた!」


ミイナはテトに薬を飲ませた。

テトは苦い薬に顔をしかめていたが、苦しさが引いたのか、眠ってしまった。


「……よかったぁ」


その姿を見たミイナも安心して眠ってしまったのだった。

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