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視線に辟易

長い間放置していたせいで話が分からなくなってます。文章がちぐはぐだったらごめんなさい。


「ん?この子も知り合い?」


何も知らないぐっちーが羨ましい。結花ちゃんはあからさまに嫌な顔して更に舌打ちまでしてるし。

これ、私が対応しないと駄目な感じですか?



「初めまして!東雲梓って言います!ぐっちーさんの動画、いつも楽しく見させてもらってます!」

「おう!ありがとな!」

「いつも一緒に踊ってる女性ってこちらの方なんですか?学校側に内緒だったら問題にならないんですか?」

「ハッ!理事長の秘書で保健医の南條先生の婚約者なんだからちゃんと報告してるに決まってるでしょ。」



ちょっと結花ちゃん、ヒロインを煽るのはやめてくれ。この程度の嫌味ならオネーサン耐えられるから。

物凄い形相でこちらを睨んでくる東雲さんに苦笑いだけを返し、もう一人、キラキラした目でこちらを見てくる少年を視界に入れる。



「初めまして!俺、加賀美陽二郎です!憧れのぐっちーさんに会えて感激です。」

「おー、サンキュー!」

「カフェのお姉さんが一緒に踊ってたんですね!こんなに身近にいたとかやべぇ!つか、南條先生の婚約者とか更にやべぇ!」



私は君の語彙力の方がヤバいと思うよ。

とは言わないでおく。馴れ初めだのなんだの騒いでいるが、お姫様抱っこですなんて恥ずかしすぎて絶対に言えない。

どこの少女漫画だ。いや、この世界は乙女ゲームがベースだった。



「学生時代に色々あったのよ。理事長も南条先生も応援してくれているから感謝してるわ。」



そろそろ仕事に戻ろうと席を立てばぐっちーも結花ちゃんも続く。篠崎さんは基本私に甘いけど、これ以上サボっていると流石に怒られそうなので、残り少ないが業務を全うしたい。怒った篠崎さんは怖いので。

東雲さんがこちらを睨むのをやめてくれないがしょうがないだろう。また厄介な人種が中に入ってしまったなと溜息を零したくなる。結花ちゃんと後で作戦会議しなければ。



「じゃぁ俺も帰るわ。編集まだ終わってないし。仕事中に悪かったな。」

「別に構わないよ。完成したらまた連絡して。」

「私も帰ろっと。姉さん、今度女子会しようねぇ。」

「そうね。スケジュール調整しとく。東雲さん達も最終下校時間までには帰るのよ。」



攻略対象者に関しては加賀美君しか喋っていないけど、関わる気は微塵もないのでこのまま無視させていただく。

カフェが閉まる時間まで彼等は居座るのだろうか。そうであれば厨房の方に引っ込んでいたい。

最終下校時間まで残り1時間、耐えられるだろうか。







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