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魔法

1日は長いですね!

転移先は見渡す限りの草原だった。

そう地平線が見えるくらいの草原。

いくらドームが大きかったとしてもこれはあり得ない程の広さで観客席なんて何処にも無かった。

足元は一面芝生のような草で覆われて木の1本も生えていない。

爽やかな風が吹く草原って表現が一番合っている場所にホンワカな気持ちになりかけた時に

「入れたようですね!攻撃対象は何にしますか?召喚魔法でドラゴンまで出せますが?」

といきなり空から若い女性の元気な声が聞こえて来た。驚いて空を見上げる俺に

「驚かせて申し訳ございません。闘技場の運営をしていますミルルと言います。」

「初めましてルロドースと言います。基本から確認したいので動かない的か何か出せますか?」

「木人形でよろしいですか?大きさはどうされますか?標的までの距離は?」

「はい。人間の大きさでお願いします。5mで」

「では10体程出して置きますので追加が必要になりましたらお声がけ下さい。」

「わかりました。ところで最大何体まで出せますか?」

「木人形程度なら10万程度、ドラゴンなら10体まで1度に出せます。」

「お~凄いですね!では追加が必要になったら声を掛けますので宜しくお願いします。」

「はい。では木人形10体距離5mで出します。後帰還と言っていただければ出れますので。」

「帰還ですね!分かりました。」

声が消えると同時に正面5mの位置に10体の木人形が出現した。

(さてとまずは攻撃魔法のテストだな・・ダンジョン攻略のPTメンバーでの派遣だし)

魔法のポーチから支給された杖を出し標的に向けて構えた。

標的の1体を選ぶと頭の中に火、水、風、土の文字が現れた。

取り敢えず火を選ぶと杖の先から野球の玉程の大きさの火球が現れて標的に飛んで行き消滅させた。

木人形を燃やしたのでも粉砕したのでもなく高温による消滅であった。

‘フレイムバレット’魔法を使った後に頭に浮かんだ言葉である。

次の標的を選んで

「フレイムバレット」

と唱えると先ほどと同じ火球が出て同じように選んだ標的を消滅させた。

(これって威力高すぎじゃないか?もし討伐時にモンスターの1部をはぎ取る必要が有ったら不味いな)

そう考えながら他の属性の魔法も試してみた。

結果どれも自分が想像してた威力を遥かに超えたものでクエストとかでの使用は不味い気がした。

取り敢えず一通り確認したので標的の追加はせずに帰ることにした。

「ミルルさん。確認が出来ましたので追加は良いです!ありがとうございました。」

「ルロドースさん!流石魔導士様ですね!あれだけの上級魔法を連続で使えるなんて。」

「え?そうなのですか?」

「多分魔術師だと各属性魔法1回で魔力切れを起こすレベルです。」

「・・・・すいませんが魔術師達が攻撃魔法で何を使ってるか教えて貰えます?」

「一般に使われてるのはファイヤーボールですね!」

「すいませんが木人形1体出して貰えますか?」

「はい。出しますね。」

新たに出た木人形に向かって杖を構えて先ほど教えて貰った呪文を唱えた。

「ファイヤーボール」

出て来たのはピンポン玉くらいの火球で標的を消滅させることも無く焼き尽くした。

(下級魔法については魔法名さえわかれば使えるってことか)

そう判断した俺は改めてお礼を言って闘技場を出た。

間もなく本日の業務時間終了です!

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