派遣先に着きました
ハーレムとかも考えていますが多分まだ先になると思います。
木造の部屋に有るのは丸いテーブルに椅子そしてベットのみ。
窓にはガラスではなく透明な石を四角に切った物が嵌められていた。
入って来た筈の後ろを見るとさっきくぐった扉は無く木でできた壁が在るのみだった。
「え?いきなり派遣先?」
俺が慌てていると右手側からドアを叩く音がした。
音がした方を見ると木でできたそこそこに丈夫そうなドアは鉄の閂止めで施錠されていた。
まさか派遣先でいきなり襲われる事は無いとは思ったが、一様安全の為に施錠のままで
「誰?」
「はい!私はここの担当をしているメルゼックと言います」
「メルゼックさん?」
「はい!?あれ聞いていませんか?」
「そう言えばこっちの事は何も聞いてなかった!」
「・・・・え~と取り敢えず開けてくれませんか・・」
俺は慌ててドアの閂を外して開けた。
そこには異世界ではお馴染みのドワーフの男性が立っていた。
「初めましてクロビュート担当のメルゼックと言います。」
「あ!初めまして今日からお世話になります。山田和也と言います。」
「宜しくお願い致します。メルゼックさん」
「こちらの世界ではルロドースと名乗って下さい。」
「ルロドースですか?分かりました。」
「それとこちらが装備一式と当座の資金になります。職業は魔導士でLV70ってところでこの世界では上位になります。」
「魔導士ですか?魔法なんて使った事ありませんが?」
「あ!大丈夫ですよ。今から魔法の情報を送りますから。」
そう言いながらメルゼックさんは俺の方に手のひら向けて何やら呪文を唱えた。
その瞬間、頭の中に4属性魔法と回復魔法が浮かび上がって使い方や効果が分かるようになった。
「どうですか?情報は行きましたでしょうか?」
と少し心配げにメルゼックさんが聞いてきたので
「大丈夫です!魔法に関しては全てわかるようになりました。」
「そうですか!では今日の仕事は街の状況の確認と魔法のテストになりますので。」
「街の状況の確認と魔法のテストですか?」
「ぶっちゃけ街で遊んできて良いですよってことです。ま!一様店に灯りが入るまではお酒は駄目ですがね。」
(わ!この人ぶっちゃけたわ!でもドワーフって水代わりに酒を飲むんじゃなかったけ?)
そんなことを考えながらメルゼックさんを見ていると豪快に笑いながら
「エールや火酒は酒には入りませんがね。竜酒や神酒は流石に酒ですね。」
(エールはビールって位は判るが火酒って?)
「え~と、では仕事に行ってきます。あ!ところで魔法のテストが出来る場所って近くに有りますか?」
そう聞くとメルゼックさんは少し考えてから
「攻撃対象が居た方がいいですかね?それなら宿を出て左に行き西門を出て少し歩けばラビットが居る草原が有ります。練習だけならギルドの練習場が銅貨1枚で借りられます。場所は宿の前の道を真っ直ぐ行けば右手側に有ります。あ!距離的には10分も歩きませんよ。」
「草原の方はどのくらいかかりますか?」
「西門まで30分から40分位でそこから30分くらいかな。」
「1時間一寸か・・今日は練習場にします。」
「では先に宿の横のギルドで登録を済ませてから行ってください。」
「はい。では行ってきます。」
そう言って俺は支給品のローブ、4色の指輪、杖、何かの獣の皮に靴を装備してからポーチみたいな鞄を持って部屋を出た
読んでくれた皆様有り難う御座いました。これから魔法を使っての仕事が始まります。作品が溜まるまで土曜日配信します。